負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 MetaFrame公開アプリ識別について

MetaFrameでは、管理者が業務に利用するアプリケーションを公開扱いで登録することにより、利用者がサーバ環境を意識することなく、簡単に業務起動ができるための機能が提供されています。この公開アプリケーションを使用している場合、Traffic Directorでは公開アプリケーション毎の識別が可能です。これにより、MetaFrameの公開アプリケーション単位での帯域制御が可能となります。公開アプリケーションの識別を行うためには、Traffic Directorがデフォルトで持っているプロトコル・リストに、公開アプリケーション名を定義したリソースを新規に定義して追加する必要があります。

公開アプリケーション定義は、サービスリソースにある、TCPプロトコルの「CITRIX-ICA(ポート:1494)」にアプリケーション名を指定した新規サービスを追加することで対応します。

定義の手順を説明する前に、サービスリソースのデフォルトでの表示状態について、説明します。デフォルトでは、以下のようになっています。

MetaFrameプロトコルリスト

この例では、MetaFrameプロトコルリストの中の、CITRIX-ICAに対して、アプリケーションを追加する方法を説明します。

CITRIX-ICAの定義内容を以下に示します。

次にアプリケーション名を識別する場合の、定義手順を以下に示します。手順では、「DataBase」という公開アプリケーションを識別するための定義例を説明します。

(1) プロトコル・リストへCITRIX-ICAをコピーして、公開アプリケーション用のサービスを新規に追加する。
CITRIX-ICAを「コピー」「貼り付け」によって、複製を作成します。フィルタ一覧の中の「Citrix MetaFrameアプリケーション」を編集し、アプリケーション名に「DataBase」を設定します。

これで、定義は完了です。以降、識別したい公開アプリケーションを同じ操作で繰り返して、プロトコル・リストに順次追加していきます。

(2) 帯域制御ポリシ−のフィルタ条件において、「フィルタ条件(参照)」を選択する。
帯域制御ポリシー設定のMetaFrame用のクラスを定義する際に、対象となるサービスとして(1)で追加したサービスを指定します。対象となるサービスをリソース一覧から選択します。



目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006