Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU -
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上へ第1章 Symfoware Serverとは何か
上へ1.2 Symfoware Serverの特長

1.2.2 24時間365日途切れることのないサービスの提供

Symfoware Serverの高可用性のソリューションについて、説明します。

Symfoware Serverは、24時間365日の業務の継続やオンライン中のデータベースの復旧を実現しています。

しかし、企業のグローバル展開戦略やインターネットビジネスの本格化によって、24時間365日の持つ意味も変わってきています。この言葉は、これまでは業務を止めないという意味で用いられてきましたが、これからは24時間365日の運用を継続しつつ、新しい業務を柔軟に追加・拡張できるといった意味も含まれます。

新しいサービスを展開するたびに、データベースシステムを停止するわけにはいきません。業務をオンラインのまま、新しい業務を追加・拡張したり、復旧したりできるような仕組みが必要になります。

Symfoware Serverは、あらゆる想定される必要な処理が、サービスを停止することなく実行できます。サービスを止めずに、メンテナンスを実行したり、業務を拡張、変更することもできます。また、処理を自動で行うことによってメンテナンスなどの運用そのものが不要になっています。

また、データベースの運用として最も重要なバックアップも、無停止で実施することができます。データの異常が発生した場合のリカバリも、ユーザのデータだけでなく、システムファイに異常が発生した場合にも、サービスを止めることなく、リカバリすることができます。システムファイルとは、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイルなどシステム全体を管理しているファイルのことをいいます。RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイルについての詳細は“ファイルの構成”を参照してください。

24時間365日途切れることのないサービスの提供について、以下に示します。

[図:24時間365日途切れることのないサービスの提供]

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Symfoware Serverの高可用性のソリューションには以下の3つの特長があります。

Symfoware Serverの高可用性ソリューションの特長について、以下に説明します。

■運用を止めずに、データの保守が可能

Symfoware Serverは、データを複数の単位に分割して格納することができます。たとえば、取引データを今月分、先月分、先々月分といった月ごとに分割して格納して運用する図:DSIの順次利用例があります。この一つ一つの単位をDSIと呼びます。このように、データを複数のDSIに分割して格納することよって、業務中に、データの一部分を業務から切り離して、退避、初期化することができます。

以下の例では、先々月のDSIを運用から切り離して、データを退避してから初期化し、来月のDSIとして組み込みます。今月のDSIへの処理が動作したまま、先々月のデータを操作することができます。このように順番にDSIを使い回していくことによって、業務を停止せずに、データの保守が可能になります。

以上の処理を、Symfoware Serverでは、パーティショニン(DSIの分割運用)とDSIの切離により実現しています。

パーティショニングについての詳細は、“パーティショニング”を、DSIの切離しについての詳細は、“データベースの再配置”を参照してください。

[図:DSIの順次利用例]

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■運用を止めずに、自動的にデータを再配置

業務を開始してから一定の時間が経過すると、データの更新などによってフラグメンテーション発生率が高くなり、性能が劣化します。そこで、データベースを再配置する必要が生じてきます。Symfoware Serverは、内部で自動的に表やインデックスのデータの再配置を行い、長時間使い続けても性能は劣化しません。ユーザによる再配置という操作そのものが不要になっています。

以上の処理を、Symfoware Serverでは、データベースの動的再配により実現しています。

データベースの動的再配置についての詳細は、“データベースの再配置”を参照してください。

自動的な再配置の例について、以下に示します。

[図:自動的な再配置の例]

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■運用を止めずに、業務を拡張

インターネットビジネスにおいて、サービスの運用を実施しながら、新しいサービスを追加したい、または、既存のサービスを変更したいという要件があります。このような場合にもSymfoware Serverは柔軟に対応することができます。新しいサービスに必要な情報が追加されると、表の定義に新しい列を追加することができます。もちろん、その表に対してのアクセスを止める必要はありません。つまり、既存の列に対しては参照、更新処理が動作している状況で、新しい列を追加することができます。そして、この新しい列を利用するアプリケーションを実行することができます。言い換えれば、サービスの運用を続けたまま、既存のサービスを拡張した新しいサービスの運用を開始することができるのです。

たとえば、新しい支店が増えた場合にも、その支店の情報を格納するためのDSIを増設することによって、他の支店のサービスを一切停止せずに、新しい支店のサービスを立ち上げることができます。インターネットビジネスにおける、サービスの運用を実施しながら新しいサービスを追加したい、または、既存のサービスを変更したいという要件に対応していくことができます。

以上の処理を、Symfoware Serverでは、運用中の定義変により実現しています。

運用中の定義変更についての詳細は、“運用中の定義変更”を参照してください。

業務拡張の例について、以下に示します。

[図:業務拡張の例]

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