PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第11章 ファイルシステムの操作(コマンド編)> 11.2 作成

11.2.3 fstabの設定

 GFS 共用ファイルシステムでは,ファイルシステムを共用する全ノードの /etc/fstab に作成したファイルシステムに関するエントリを書いておく必要があります。また,/etc/fstab の mount options フィールドに指定されたものがマウント時にマウントオプションとして使用されます。/etc/fstab の mount point フィールドに省略時のマウントポイントとなるディレクトリを指定します。各ノードで存在するディレクトリを指定します。/etc/fstab に書かれる同一ファイルシステムに対する特殊ファイル、マウントポイント、そしてマウントオプションは、ファイルシステムを構成する全ノードで一致している必要があります。マウントオプションとは別に mount options フィールドには、noatrc が指定できます。ノード起動時に自動的にマウントしない場合には、noatrc を指定します。

 以下に /etc/fstab の設定例以下に示します。

[表:ノード起動時に rw モードでマウントする場合の指定内容]

パラメタ

device to mount

/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01

mount point

/mnt/fs1

filesystem type

sfcfs

mount options

rw,noauto

dump frequency

0

fsck pass

0

[表:ノード起動時にマウントしない場合の指定内容]

パラメタ

device to mount

/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01

mount point

/mnt/fs1

filesystem type

sfcfs

mount options

rw,noauto,noatrc

dump frequency

0

fsck pass

0

[表:mount options に指定するマウントオプション]

オプション

説明

atime | noatime

ファイルの最終参照時刻を更新する (atime) または更新しない (noatime) ようにマウントします。
省略時は atime です。

atrc | noatrc

ノード起動時にマウントする (atrc) またはマウントしない (noatrc) ことを指定します。
省略時は atrc です。

async

ファイルシステムに対するすべての I/O を非同期で行うようにマウントします。
省略時は async です。

defaults

rw,suid,dev,exec,async と同じ意味です。

dev | nodev

ファイルシステム上のキャラクタ特殊デバイスやブロック特殊デバイスを使用できる(dev) または使用できない (nodev) ようにマウントします。
省略時は dev です。

exec | noexec

ファイルシステム上のバイナリファイルの実行を許可する (exec) または許可しない (noexec) ようにマウントします。
省略時は exec です。

rw | ro

読み書き可能 (rw) または読み込み専用 (ro) でマウントします。
省略時は rw です。

suid | nosuid

バイナリファイルの setuid を実行許可する (suid) または実行許可しない (nosuid) ようにマウントします。
省略時は suid です。

 mount options フィールドには noauto、dump frequency フィールドと fsck pass フィールドには 0 を必ず指定してください。

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