PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第4章 ファイルシステム設計> 4.2 システム設計

4.2.1 ファイルシステムオペレーションとシステム負荷の影響

 GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムの厳密な一貫性を維持するため、以下のような操作では、ファイルシステム処理について顕著に遅くなることがあります。

 これらの場合には、監視やアクセスの頻度を変更したり、対象ファイルやディレクトリを分けたりすることでファイルシステム処理性能を改善できることがあります。

 また、ファイルシステムメタデータを管理する MDS が動作するノードに CPU、I/O 負荷が集中することがあります。ファイルの作成/削除/ファイルの拡張など、ファイルシステムメタデータの更新を伴う操作が頻繁に発生する場合です。このような場合には、ファイルシステムのメタデータ領域、アップデートログ領域そしてファイルデータ領域のディスク配置を最適化することで、ファイルシステム処理性能を改善できることがあります。また MDS が動作するノードの CPU 処理能力を大きくすることで、ファイルシステム処理性能を改善できることがあります。


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