SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用ガイド V1.1L21B
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第2章 環境設定> 2.3 Oracle 環境設定

2.3.3 Oracle データベースの作成

データベースは、インストール時またはインストール後に、任意のノード(通常は運用ノード側)から共用ディスク上に作成します。データベースを作成していないノード(通常は待機ノード側)では、データベースを共有するための設定を行います。以下に運用側からデータベースを作成し、待機側にデータベースを共有するための設定を行う例に沿って、手順を説明します。

  1. 運用ノード側からデータベースを作成します。

  2. 運用ノード側に作成された初期化パラメタファイルを待機ノード側にコピーします。コピー後必要に応じてパスなどの設定をエディタ(メモ帳等)を使用して修正します。
    通常は、運用ノードと待機ノードの初期化パラメタの設定は極力統一するようにしてください。
    デフォルトの初期化パラメタファイルの場所は以下の通りです。

    Oracle VL

    ファイル位置

    Oracle8i
    Oracle9i
    Oracle 10g

    %ORACLE_BASE%\admin\%ORACLE_SID%\pfile\init.ora

    Oracle8

    %ORACLE_HOME%\DATABASE\init%ORACLE_SID%.ora

    Oracle のバージョンにより、ファイル名や配置場所が異なる場合があります。

  3. 待機ノード側では、Oracle の ORADIMコマンド(Oracle8 の場合は ORADIM80コマンド)を使用して、Oracle を起動できるように設定します。

    ORADIMコマンドの使用例:
    ORADIM -NEW -SID <%ORACLE_SID%> -INTPWD <password> -STARTMODE a -PFILE <%ORACLE_HOME%\admin\%ORACLE_SID%\pfile\init.ora>

    ORADIM80コマンドの使用例:
    ORADIM80 -NEW -SID <%ORACLE_SID%> -INTPWD <password> -STARTMODE a -PFILE <%ORACLE_HOME%\DATABASE\init%ORACLE_SID%.ora>

    SID

    ORACLE_SID を指定します

    INTPWD

    sys ユーザのパスワードを指定します
    (Oracle8/Oracle8i の場合は、internal ユーザのパスワードを指定します)

    STARTMODE

    必ず"a"と設定してください。Oracle サービスと Oracle インスタンスを同時に起動する設定です。

    PFILE

    初期化パラメタファイルを指定します

  4. ORADIMコマンドまたはORADIM80コマンドを実行すると、Windows に Oracle インスタンス Win32 サービスが登録されます。以下の手順で OracleService%ORACLE_SID% という名前のサービスが登録されていることを確認してください。

    OS

    確認手順

    Windows NT

    「スタート」-「設定」-「コントロールパネル」の<サービス>アイコンを選択し、一覧を表示します。

    Windows 2000 Server

    「スタート」-「設定」-「コントロールパネル」-「管理ツール」の<サービス>アイコンを選択し、一覧を表示します。

    Windows 2003

    「スタート」-「設定」-「コントロールパネル」-「管理ツール」-「コンピュータの管理」-「サービスとアプリケーション」の<サービス>アイコンを選択し、一覧を表示します。

ORADIMコマンドおよびORADIM80コマンドの詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。

sys ユーザのパスワードを正しく設定しないと、Oracle の起動/停止に失敗する場合があります。

Oracle データベースの作成に関して、注意事項があります。"第4章 注意事項” を参照してください。


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