Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU - |
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翻訳・結合編集を行うには、以下の2つの方法があります。
翻訳・結合編集を一括して実行する
プレコンパイルとコンパイルを分けて実行する
翻訳・結合編集を一括して実行する場合は、sqlccコマンドまたはsqlcobolを利用します。プレコンパイルとコンパイルを分けて実行する場合は、sqlpcコマンドまたはsqlpcobコマンドを利用します。
応用プログラムを翻訳・結合編集するための以下のコマンドが、システムから提供されています。
C言語用のコマンドはsqlccです。sqlccの入力ファイルは、SQL埋込みCプログラムのソースファイルです。このファイル名にはサフィックスとして“.C”および“.LST”以外を指定する必要があります。出力ファイルは実行可能プログラムです。また、sqlccは作業用のファイルを作成します。作業用のファイルについては、ファイル名が自動的に決定されカレントディレクトリに作成されます。C言語の場合は、文字コード系に依存しないロードモジュールが作成されます。文字コード系は実行時にクライアント用の動作環境ファイルまたは環境変数で指定します。sqlccの使用例を以下に示します。
例
“main”をもつSQL埋込みCプログラム(DEMO01.SC)を翻訳・結合編集します。ロードモジュールは“DEMO01.EXE”とします。
cd C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\SRC sqlcc -I C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\INCLUDE DEMO01.SC (1) (2) /o ..\BIN\DEMO01.EXE (3) |
(1) インクルードファイルを検索するディレクトリを指定するオプション
(2) SQL埋込みCプログラムのファイル名
(3) clコマンド用のオプション
sqlccでは、使用するインクルードファイルの配置ディレクトリなどのオプションが指定できます。マルチスレッド環境で動作するSQL埋込みCプログラムを翻訳・結合編集する場合は、-Tを指定してください。オプションの詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
SQL埋込みCプログラムで記述された応用プログラムの、ソースファイルを指定します。
sqlccはロードモジュールを作成するために、clコマンドを実行します。このとき、clコマンドに渡すオプションを指定します。
COBOL言語用のコマンドはsqlcobolです。sqlcobolの入力ファイルは、SQL埋込みCOBOLプログラムのソースファイルです。このファイル名にはサフィックスとして“.COB”および“.LST”以外を指定する必要があります。出力ファイルはロードモジュールです。また、sqlcobolは作業用のファイルを作成します。作業用のファイルについては、ファイル名が自動的に決定されカレントディレクトリに作成されます。COBOL言語の場合は、コンパイル時に文字コード系を指定します。sqlcobolの使用例を以下に示します。
例
主プログラムであるSQL埋込みCOBOLプログラム(DEMO02.SCOB)を、翻訳・結合編集します。ロードモジュールは“DEMO02.EXE”とします。
cd C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\SRC sqlcobol -I C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\INCLUDE (1) -L"/OUT:..\BIN\DEMO02.EXE" (2) DEMO02.SCOB -M (3) (4) |
(1) インクルードファイルを検索するディレクトリを指定するオプション
(2) リンカ用のオプション
(3) SQL埋込みCOBOLプログラムのファイル名
(4) cobol32コマンド用のオプション
sqlcobolでは、使用する登録集原文ファイルの配置ディレクトリなどのオプションが指定できます。文字コード系としてUNICODEを使用する場合は、-unを指定してください。(ただし、-unは、Symfoware Server Enterprise Extended Edition、Symfoware Server Enterprise EditionおよびSymfoware Server Standard Editionで使用できます。)また、マルチスレッド環境で動作するSQL埋込みCOBOLプログラムを翻訳・結合編集する場合は、-Tを指定してください。オプションの詳細については、Symfoware/RDBのオンラインマニュアルを参照してください。
sqlcobolはロードモジュールを作成するために、リンカを実行します。このとき、リンカに渡すオプションを指定します。
SQL埋込みCOBOLプログラムで記述された応用プログラムの、ソースファイルを指定します。
sqlcobolはロードモジュールを作成するために、cobol32コマンドを実行します。このとき、cobol32コマンドに渡すオプションを指定します。
応用プログラムを翻訳・結合編集するために、まずsqlpcコマンドまたはsqlpcobコマンドを利用してプレコンパイルします。応用プログラムをプレコンパイルすることによって、応用プログラム中のSQL文を翻訳し、標準のCプログラムまたはCOBOLプログラムに変換します。その後、clコマンドまたはcobol32コマンドを利用してロードモジュールを作成します。
プレコンパイルによって作成されたソースファイルは、中身を変更しないでください。
C言語用のプレコンパイルコマンドは、sqlpcです。sqlpcコマンドの入力ファイルは、SQL埋込みCプログラムのソースファイルです。このファイル名にはサフィックスとして“.C”および“.LST”以外を指定する必要があります。出力ファイルはCプログラムのソースファイルで、ファイル名にサフィックスとして“.C”が付きます。sqlpcコマンドの詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
プレコンパイルが終了したら、ロードモジュールを作成します。ロードモジュールを作成するためには、clコマンドを実行します。C言語の場合は、文字コード系に依存しないロードモジュールが作成されます。文字コード系は実行時にクライアント用の動作環境ファイルまたは環境変数で指定します。
C言語を使用した、翻訳・結合編集の例を以下に示します。
例
主プログラムであるSQL埋込みCプログラム(DEMO03.SC)を、翻訳・結合編集します。ロードモジュールは“DEMO03.EXE”とします。
cd C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\SRC sqlpc DEMO03.SC (1) cl /o..\BIN\DEMO03.EXE F3CWDRV.LIB DEMO03.C (2) (3) |
(1) SQL埋込みCプログラムのファイル名
(2) RDBライブラリを指定するオプション
(3)プレコンパイル後のSQL埋込みCプログラムのファイル名
COBOL用のプレコンパイルコマンドは、sqlpcobです。sqlpcobコマンドの入力ファイルは、SQL埋込みCOBOLプログラムのソースファイルです。このファイル名にはサフィックスとして“.COB”および“.LST”以外を指定する必要があります。出力ファイルはCOBOLプログラムのソースファイルで、ファイル名にサフィックスとして“.COB”が付きます。sqlpcobコマンドの詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
プレコンパイルが終了したら、ロードモジュールを作成します。ロードモジュールを作成するためには、cobol32コマンドを実行します。
COBOLを使用した、翻訳・結合編集の例を以下に示します。
例
主プログラムであるSQL埋込みCOBOLプログラム(DEMO04.COBOL)を、翻訳・結合編集します。ロードモジュールは“DEMO04.EXE”とします。
cd C:\USERS\DEFAULT\APPLICATION\SRC sqlpcob DEMO04.COBOL (1) cobol32 -M DEMO04.COB (2) link /out:..\BIN\DEMO04.EXE F3CWDRV.LIB DEMO04.OBJ (3) |
(1) SQL埋込みCOBOLプログラムのファイル名
(2) プレコンパイル後のSQL埋込みCOBOLプログラムのファイル名
(3) RDBライブラリを指定するオプション
clコマンドおよびcobol32コマンドの実行時には、必要に応じてオプションを指定します。表:応用プログラムを翻訳・結合編集する場合に必要なオプションに、応用プログラムを翻訳・結合編集する場合に必要なオプションを示します。
指定するオプション |
オプションの役割 |
---|---|
-M |
COBOLの場合に指定 |
F3CWDRV.LIB |
RDBライブラリの指定(シングルスレッドで動作する応用プログラムを翻訳・結合編集する場合に使用) |
F3CWDRVM.LIB |
RDBライブラリの指定(マルチスレッドで動作する応用プログラムを翻訳・結合編集する場合に使用) |
-MT |
マルチスレッドで動作する応用プログラムを翻訳・結合編集する場合に指定 |
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