ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第5章 ホットスタンバイシステム(Linux版)> 5.2 二重化構成時の注意点

5.2.2 故障検出時の復旧手順

ホットスタンバイ機能において、以下の障害事象発生時の確認方法および対処を以下の表に示します。

事象

ホットスタンバイ機能における確認方法

対処

両ノードでLinkDown検出

運用/待機の両ノードにおいて、LinkDownを検出した場合、以下のメッセージを出力します。
【運用/待機両ノード】
“C0001055:ネットワークアダプタで異常を検出しました。”

片ノードをシャットダウンしてください。その後、残ったノードについて本メッセージに続いて出力されるLANカード名のアダプタまたはケーブルを確認してください。なお、経路の復旧は以下のメッセージで確認できます。
“0000002A:ネットワークアダプタは正常な状態に戻りました。”

運用状態に遷移したことを確認した後、シャットダウンしたノードを起動して、上記と同様に復旧させてください。

片ノードでLinkDown検出

片ノードでLinkDownを検出した場合、以下のメッセージを出力します。
【故障検出ノード】
“C0001055:ネットワークアダプタで異常を検出しました。”

本メッセージに続いて出力されるLANカード名のアダプタまたはケーブルを確認してください。なお、経路の復旧は以下のメッセージで確認できます。
“0000002A:ネットワークアダプタは正常な状態に戻りました。”

ネットワーク・サーバの故障(ハード故障)

ホットスタンバイ機能が動作できないハード故障が発生した場合の動作は不定です。

ハードディスク障害など、OSの再インストールが必要な場合は、「5.2.1.3 片側故障時の再セットアップ」を参照してください。
OSの再インストールおよびSecurity Director(サーバ)の再インストールが不要の場合は、「5.2.1.3 片側故障時の再セットアップ」の手順(1)、(2)、(5)、(6)を実施してください。

ネットワーク・サーバの故障(LANカード故障)

LANカード故障時は、ホットスタンバイ機能でエラーが検出され、以下のメッセージが出力されます。
【故障発生ネットワーク・サーバ】
“C0001055:ネットワークアダプタで異常を検出しました。%s”

LANアダプタの交換にはSecurity Director(サーバ)パッケージを再インストールする必要があります。Security Director(サーバ)パッケージのアンインストール後、「5.2.1.3 片側故障時の再セットアップ」手順を実施してください。

ネットワーク・サーバの故障(OS破壊)

ホットスタンバイ機能が動作できないOS破壊が発生した場合の動作は不定です。

「5.2.1.3 片側故障時の再セットアップ」手順を実施してください。

ネットワーク・サーバの故障(Security Director(サーバ)パッケージ破壊)

ホットスタンバイ機能が動作できないSecurity Director(サーバ)パッケージ破壊が発生した場合の動作は不定です。

Security Director(サーバ)パッケージのアンインストール後、「5.2.1.3 片側故障時の再セットアップ」の手順(2)以降を実施してください。

LANケーブル故障

LinkDownをともなうLANケーブル故障時は、LinkDownが検出され、以下のメッセージが出力されます。
【故障検出ネットワーク・サーバ】
“C00001055:ネットワークアダプタで異常を検出しました。”
LinkDownをともなわないLANケーブル故障は、ホットスタンバイ機能としては検出できません。

故障が発生したLANケーブルを交換してください。なお、復旧は以下のメッセージで確認できます。
“0000002A:ネットワークアダプタは正常な状態に戻りました。”


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