ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第4章 ホットスタンバイシステム(Windows版)> 4.5 運用管理

4.5.1 イベント監視

2台のファイアウォールシステムでは、ネットワーク異常/ホットスタンバイ状態遷移に関するイベントを、イベントログ、及びSNMP TRAPメッセージで通知します。SNMP TRAPメッセージをSNMPマネージャで監視することにより、ホットスタンバイシステムの稼動状況をコンソール監視することができます。

加えて、導入時にシステム監視製品をインストールしている場合、ファイアウォール機能の異常監視に加え、システム異常監視も同時に行なうことができます。

ファイアウォールシステム単独では、動作中システムのイベントログに系切替えイベントをロギングしますが、一般に、異常が発生したノードでは、イベントログを参照できません。このため、SNMP TRAPメッセージを監視する運用を推奨します。

■イベント監視の流れ

ホットスタンバイシステムから通知するイベントログ、SNMP TRAPメッセージの通知事象,タイミングは以下の通りです。

■SNMP TRAPメッセージ

2台のファイアウォールで構成されたホットスタンバイシステムは、SNMPマネージャに対して、SNMP TRAPメッセージを利用して、ホットスタンバイシステムの系切替え通知が行われます。

◆通知事象

ファイアウォール機能は、SNMP TRAPメッセージを使用して、以下の事象を通知します。

◆通知メッセージ

共通情報

項目

意味

エージェント

IPアドレス

代表IPアドレス

注)

ホットスタンバイシステムの場合、代表IPアドレスが通知されます。

Community

ユーザ設定値

トラップ送信先のコミュニティ

Trap type

6

enterpriseSpecific

Oid

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.11

iso.org.dod.internet.private.enterprise.fujitsu.application.aplNetwork.aplNetFunction.aplSafegate

特定コード

9

ホットスタンバイ(運用系遷移)通知


SNMP TRAPメッセージの内容(varbind情報)

■イベントログ

ホットスタンバイシステムの状態遷移通知は、SNMP TRAPメッセージに加え,当該システムのイベントログにも、以下のメッセージが出力されます。

◆現運用系

◆現待機系

なし

◆新運用系

◆新待機系

■イベント監視に必要なフィルタリング設定

SNMP マネージャによるイベント監視を行なう場合、ファイアウォールシステムに対して、以下の条件例を参考にしてフィルタリング条件を設定してください。設定する条件の詳細については、それぞれのマニュアルを参照してください。

なお、SNMP連携に関する環境設定方法については、「ファイアウォール機能 環境設定ガイド」のファイアウォール独自環境設定を参照してください。

サービス

送信元

送信先

方向

動作

備考

snmp-trap-NT

(162/UDP)

SNMPマネジャが接続するネットワーク側のインタフェース

SNMPマネジャ

forward

IPパケットフィルタリング

SNMP-TRAP通知を行う場合

6549/UDP

UPS装置

PowerChuteが接続されたファイアウォールシステムのインタフェース

forward

IPパケットフィルタリング

UPS監視をPowerChuteで行なう場合

smtp

(25/TCP)

SMTPサーバが接続するネットワーク側のインタフェース

SMTPサーバ

forward

IPパケットフィルタリング

メール通知を行う場合

nbdatagram_brd

(138/UDP)

通知を行う側のネットワークに接続するインタフェース

通知を行うネットワーク

forward

IPパケットフィルタリング

ブロードキャスト通知を行う場合



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