ファイアウォール機能 管理者ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 機能> 2.8 IPv6への対応(Solaris版のみ)> 2.8.1 IPv6概要

2.8.1.2 IPv6 ヘッダ

IPv6パケットのヘッダ情報について説明します。

Ver

バージョン番号

0110(2進数)がIPv6パケット、0100(2進数)がIPv4パケットであることを示します。

以降では、IPv6パケットのヘッダ情報について説明します。

優先度(Traffic Class)

送信元ノードと転送ルータが IPv6 パケットの異なるクラスや優先度を識別するために使用できます。

本製品では、本フィールドは参照しません。

フローラベル(Flow Label)

サービス品質やリアルタイムサービスなど、IPv6 ルータで特殊な操作を実行することを要求するためなどに使用できます。

本製品では、本フィールドは参照しません。

ペイロード長(Payload Length)

IPv6 ペイロード長、すなわち IPv6 ヘッダに続く残りのパケット長です。

次ヘッダ番号(Next Header)

IPv6 ヘッダの次に続くヘッダタイプを識別します。

IPv4 のIPプロトコルと同じ値が使用されます。

本製品では、セキュリティポリシーを適用するIPパケットを識別するフィルタ条件で、「IPプロトコル」として指定することができます。

主なIPプロトコルのうち、本製品で指定できるものは以下の通りです。

値(10数)

キーワード

説明

1

ICMP v4

Internet Control Message [RFC792]

6

TCP

Transmission Control Protocol [RFC793]

17

UDP

User Datagram Protocol [RFC768]

50

ESP

Encap Security Payload [RFC1827]

51

AH

Authentication Header [RFC1826]

58

ICMPv6

ICMP for IPv6 [RFC1883]

中継限界数(Hop Limit)

パケットを転送する各々のノードで 1 ずつ減算され、0 になった時点で当該パケットは破棄されます。

本製品では、本フィールドは参照しません。

始点アドレス(Source Address)、終点アドレス(Destination Address)

送信元、送信先となるIPv6アドレス(128 ビット)です。

IPv6アドレスの表現形式については、「IPv6アドレッシング」を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006