ファイアウォール機能 環境設定ガイド
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第3部 ファイアウォール機能独自環境設定(Solaris版/Windows版)> 第13章 環境設定(Solaris版)

13.11 SNMP 連携を行う場合の環境設定

以下に、当社のSNMP マネージャであるNetWalker/Base、及びSystemWalker/CentricMGR と連携する場合を例に、SNMP 連携を行う場合の環境設定の方法について説明します。

■本製品の環境設定

以下の手順で環境を設定します。

  1. 環境設定ファイルへの情報設定

    本製品の各ログデーモンから SNMP マネージャへ Trap を送信するための環境設定を行います。環境設定ファイルへの情報設定は、本製品インストールマシンのコンソールまたはリモートの X端末から"addsnmp" コマンドを実行することで行います。

  2. 設定情報の反映

    SNMP 連携を行うために以下の機能を再起動します。

なお、本製品と SNMP マネージャ間の以下のパケットフィルタリング条件は、自動的に設定されます。

  1. 送信元

  1. SNMPマネージャ

  1. 送信先

  1. 本製品側インタフェース

  1. 処理種別

  1. パケット通過

  2. (Backward PASS)

  1. サービス

  1. snmp-trap1

  2. (固定送信元オプションなし)

■SNMP マネージャ側での環境設定(FUJITSU NetWalker/Base の場合)

以下の手順で環境を設定します。

  1. 構成マップの作成します。

    NetWalker/Base を起動した後、オートマップ機能を使用してネットワーク構成マップを作成します。この際、"root map" または "subnet map" に本製品のインストールホストが含まれるように構成マップを作成します。

  2. 本製品アイコンの置換え

    構成マップ上の 本製品インストールホストのアイコンを、マップ編集機能を使用してファイアウォール用アイコンに置き換えます。NetWalker/Baseでは、以下に示すアイコンパレットに、ファイアウォール用アイコン( FJ_Firewall )が用意されています。

    アイコンを置き換えると、以下のように表示されます。

オートマップ機能およびマップ編集機能の詳細は、"FUJITSU NetWalker/Base 説明書"を参照してください。

■設定例

以下に、SNMP マネージャと連携を行う場合の設定例を示します。

コミュニティ名"public"に対して、本製品用 MIB を送信する設定例です。

  1. addsnmp コマンドの実行

    /opt/FSUNfwip/bin/addsnmp -i le0 -a 192.168.1.1 -m public -s
  1. パケットフィルタリング条件の設定

    送信元

    送信先

    方向

    サービス

    処理種別

    snmp-mngr

    le0

    Backward

    snmp-trap1

    PASS

■SNMPマネージャ側での環境設定(SystemWalker/CentricMGR の場合)

以下の手順で環境を設定します。

  1. ネットワーク構成情報の検出

    SystemWalkerをインストール後、運用管理サーバでSystemWalkerコンソールの「監視」ウィンドウを起動すると、初回だけ[ノード検出]ダイアログが表示され、ノードの自動検出を行うことができます。ノードを手動で定義する場合は、[編集]ウィンドウの[オブジェクト]メニューの[プロパティ]メニューで定義してください。

    操作手順の詳細は、"SystemWalker/CentricMGR スタートガイド"を参照してください。

SystemWalkerのセキュリティ監視機能を利用して、アラートイベントを判断する場合は、さらに以下の設定が必要です。

  1. セキュリティ監視機能の設定

    インタネットサーバ管理のセキュリティ監視機能を使用して、SystemWalkerで不正アクセスの検出を行う場合には、以下の設定を行ってください。

    セキュリティ監視機能を利用する場合、addsnmpコマンドで本製品の環境設定を行う際に、-cオプションを指定してください。本オプションを指定した場合、本製品上でパケットの破棄を検出した場合、SystemWalkerに対して、"Firewall監視アラート"を通知します。SystemWalkerは、このSNMP TRAPを監視し、監視項目のしきい値を超えた場合、不正アクセスと判断し、コンソールにアラート通知されます。

  2. ポリシー配布

    設定したポリシーを配布します。

    また、ポリシーを配布する場合、"配布先でサービスを再起動した時に適用する"を選択してください。

    注)

    セキュリティ監視を継続して行い場合、以下のサービスを自動起動にしてください。

    サービス名

    SystemWalker MpNsAgtMain

    SystemWalker MpNsAgtComm


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