ファイアウォール機能 環境設定ガイド
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第3部 ファイアウォール機能独自環境設定(Solaris版/Windows版)> 第13章 環境設定(Solaris版)> 13.4 要素を設定する

13.4.6 暗号ゲートウェイの動作環境設定

サイト間暗号通信の SDFW暗号(Safegate暗号)通信における暗号ゲートウェイの動作環境を設定します。暗号ゲートウェイの動作環境は、暗号ゲートウェイ設定画面で設定します。暗号ゲートウェイ設定画面は、以下の手順で起動します。

  1. セットアップ画面で、"暗号 GW" の要素アイコンを選択(クリック)または「要素設定」メニューから"暗号ゲートウェイ"を選択します。暗号ゲートウェイ設定画面が表示されます。

[図: 暗号ゲートウェイ設定画面]

■画面

以下に、暗号ゲートウェイ設定画面の設定項目について説明します。

◆[相手暗号ゲートウェイの設定]パネル

サイト間暗号通信を行う場合の相手先の暗号ゲートウェイの情報を設定します。

ホスト名

相手暗号ゲートウェイを識別するための任意の文字列を英字で始まる 1 〜 15 文字の英数字で指定します。

なお、定義済のホスト名、ホストグループ名、ネットワーク名、暗号ゲートウェイ名、IPsec ゲートウェイ名、IKE ゲートウェイ名、RADIUS サーバ名、Safegate client 名、アンチウィルスサーバ名、Safegate 集中管理名と重複しないように設定してください。

IP アドレス

相手暗号ゲートウェイの IP アドレスを指定します。

ポート番号

相手暗号ゲートウェイが使用する待受けポート番号( 1 〜65535 )を指定します。初期値は "9337" です。

暗号通信の暗号鍵として 1 〜 64 文字の英数字を指定します。自動生成ボタンをクリックすると、鍵データは自動生成(乱数生成)されます。

鍵 ID の更新周期

鍵 ID の更新間隔を時間単位( 1 〜 24 )で指定します。初期値は "1" です。

ロギング

暗号通信のロギング情報を採取するかどうかを指定します。初期値は"行う"です。

◆[相手ゲートウェイ一覧]パネル

定義されている相手暗号ゲートウェイの一覧が表示されます。

ホスト名

相手先の暗号ゲートウェイを指定します。

ポート番号

相手先の暗号ゲートウェイとの通信で使用する待ち受けポート番号を指定します。

暗号鍵

相手暗号ゲートウェイと自暗号ゲートウェイとの間で使用する暗号鍵の登録状況を表します。"enckey" コマンドで暗号鍵の登録を行った場合は、"Reg. "と表示されます。

◆[自暗号ゲートウェイの設定]パネル

サイト間暗号通信を行う場合の自暗号ゲートウェイの情報を設定します。

ポート番号

自暗号ゲートウェイが使用する待受けポート番号( 1 〜65535 )を指定します。初期値は9337 です。

暗号通信を行う暗号ゲートウェイ間では、相手暗号ゲートウェイと[自暗号ゲートウェイの設定]パネルで指定する IP アドレス、ポート番号を合わせる必要があります。暗号ゲートウェイを管理するそれぞれの管理者は、互いに[自暗号ゲートウェイの設定]パネルで指定した IP アドレス、ポート番号を相手暗号ゲートウェイの管理者に伝え、その値を[相手暗号ゲートウェイの設定]パネルで指定するようにしてください。

■操作手順

以下に、暗号ゲートウェイの要素設定の操作手順について説明します。

◆暗号ゲートウェイを定義する

暗号ゲートウェイの要素に対し、暗号ゲートウェイ名対応させて定義する場合は、以下の手順で行います。

  1. セットアップ画面で、暗号ゲートウェイの動作環境を設定する要素アイコンを選択し、「要素設定」メニューから"暗号ゲートウェイ"を選択します。暗号ゲートウェイ設定画面が表示されます。

  2. 「相手ゲートウェイ一覧」リストから、暗号ゲートウェイ名(ホスト名)を選択し、"結合"ボタンをクリックします。"結合"ボタンをクリックすると、セットアップ画面で選択した相手暗号ゲートウェイ名と暗号ゲートウェイ要素のアイコンが対応して定義され、環境定義ファイルに反映されます。

◆自暗号ゲートウェイを定義する

サイト間暗号通信における自暗号ゲートウェイを定義する場合は、以下の手順で行います。

  1. 暗号ゲートウェイ設定画面で、[自暗号ゲートウェイの設定]パネルの各項目を設定します。

  2. "設定"ボタンをクリックします。

  3. "了解"ボタンをクリックすると、変更内容が反映され、セットアップ画面に戻ります。

◆相手暗号ゲートウェイの定義を参照する

すでに設定されている相手先暗号ゲートウェイの定義を参照する場合は、以下の手順で行います。

  1. 暗号ゲートウェイ設定画面で、「相手ゲートウェイ一覧」リストから、定義を参照するホスト名を選択します。設定値パネルには、現在の設定値が表示されます。

◆相手暗号ゲートウェイの定義を追加する

サイト間暗号通信の相手先となる暗号ゲートウェイの定義を追加する場合、以下の手順で行います。

  1. 暗号ゲートウェイ設定画面で、「相手ゲートウェイ一覧」リストの下の"追加"ボタンをクリックします。[設定値]パネルは、何も設定されていない状態になります。

  2. 相手先の暗号ゲートウェイの定義を行います。

  3. "設定"ボタンをクリックします。

  4. "了解"ボタンをクリックすると、変更内容が反映され、セットアップ画面に戻ります。

◆相手暗号ゲートウェイの定義を削除する

サイト間暗号通信の相手先となる暗号ゲートウェイの定義を削除する場合、以下の手順で行います。

  1. 暗号ゲートウェイ設定画面で、「相手ゲートウェイ一覧」リストから、削除する相手先の暗号ゲートウェイ名(ホスト名)を選択し、"削除"ボタンをクリックします。選択した相手先暗号ゲートウェイが削除されます。

  2. "了解"ボタンをクリックすると、変更内容が反映され、セットアップ画面に戻ります。


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