ファイアウォール機能 環境設定ガイド
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第2部 統合環境設定> 第3章 ポリシー・オブジェクトを作成する> 3.8 アドレス変換ポリシー> 3.8.1 アドレス変換ポリシーの作成

3.8.1.3 1対1の双方向通信(内部←→外部)

外部から内部へ向けてのパケットでは接続元IPアドレスを、内部から外部に向けてのパケットでは接続先IPアドレスを変換します。

上記で説明した2つの変換処理(内部→外部、及び外部→内部)では、それぞれ内部→外部、または外部→内部に向けた片方向の通信に適用されます。これに対して、本変換方法では双方向の変換処理を行います。

なお、本設定方法は、アドレス変換ポリシーのルール設定作業を一回の設定で行なえるようにしているものであり、内部→外部、及び外部→内部の双方向のアドレス変換ポリシーのルールを2つ作成することと同等です。

【Solaris版/Windows版の場合】

【Linux版の場合】

「外部ネットワーク側」、及び「内部ネットワーク側」で表示されている6つの情報(ノードA(1)からノードB(6)まで)を設定します。

◆内部ネットワーク側

ノードA(1)

ノードA(1)をクリックすると、実IPアドレスを設定する画面が表示されます。
この画面で、内部ネットワーク上で有効な、アドレス変換前の送信元IPアドレス(内部→外部の場合)、または、アドレス変換後の送信先IPアドレス(外部→内部の場合)を設定します。

【Solaris版/Windows版の場合】

【Linux版の場合】

アダプタ(2)

アダプタ(2)をクリックすると、内部ネットワーク側(隠蔽側)のアダプタを選択する画面が表示されます。
この画面で、アドレス変換前のパケットの入力インタフェース(内部→外部の場合)、または、アドレス変換後のパケットの出力インタフェース(外部→内部の場合)を設定します。

【Solaris版/Windows版の場合】

【Linux版の場合】

◆外部ネットワーク側

変換後(3)

変換後(3)をクリックすると、外部ネットワークで使用する仮想IPアドレスの設定画面が表示されます。
この画面で、外部ネットワーク上で使用する仮想IPアドレスを設定します。
内部→外部への通信の場合、ノードA(1)で設定した実IPアドレスが、ここで設定した仮想IPアドレスに変換されます。
外部→内部への通信の場合、ここで設定した仮想IPアドレスが、ノードA(1)で設定した実IPアドレスに変換されます。

【Solaris版/Windows版の場合】

【Linux版の場合】

アダプタ(4)

アダプタ(4)をクリックすると、外部ネットワーク側(公開側)のアダプタを選択する画面が表示されます。
この画面で、外部ネットワークに接続されているインタフェースを設定します。

変換条件(5)

変換条件(5)をクリックすると、アドレス変換の対象とするパケットのIPプロトコル、ポート番号を設定するフィルタ条件設定画面が表示されます。
この画面で、アドレス変換の対象となるパケットのIPプロトコル、送信先ポート番号、及び必要に応じて送信元ポート番号(1023以下のポートなど)を設定します。

ノードB(6)

ノードB(6)をクリックすると、アドレス変換の対象とするパケットの接続先IPアドレスを設定するフィルタ条件設定画面が表示されます。
内部→外部への通信の場合は接続先IPアドレス、外部→内部への通信の場合は接続元IPアドレスを設定します。


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