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付録G [to.ini]ファイル | > G.8 [DIRECTORY]セクション |
自動レプリケーション保留解除機能とは、エンタープライズディレクトリのレプリケーションの状態を一定時間ごとに、あるいは指定時刻にチェックし、管理者が保留に設定してないにもかかわらず、ネットワークのトラブルなどの原因で保留されている場合に自動的に保留解除する機能です。保留解除せずに警告イベントの通知だけを行うこともできます。
また、自動保留解除が行なわれても、まだ保留状態が解除されない場合に、自動的に全リフレッシュ要求を行うこともできます。
この機能は、エンタープライズマスターサイトのDirectoryサーバのto.iniファイルに設定します。
設定例を以下に示します。
<設定例>
毎日、7:00、12:00、18:00にレプリケーションの状態がチェックされます。
その際、保留に設定してないはずのレプリケーションが保留になっている場合、自動で保留解除します。また、自動保留解除が3回連続して失敗した場合は、全リフレッシュ要求を行います。また、047075、および047083のイベントを警告イベントして通知します。
[DIRECTORY] |
自動レプリケーション保留解除機能を設定します。その際、チェックを一定時間ごとに行うか、指定時刻に行うかの設定もします。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
unsuspend_mode = チェックモード, チェック間隔 |
チェックを一定間隔ごとに行うか、指定時刻に行うかを設定します。
一定間隔ごとに行うには、1を指定します。指定時刻に行うには、2を指定します。また、3を指定するとチェックを一定時間ごとかつ指定時刻に行います。なお、0を設定するとこの機能を無効にできます。
一定時間間隔ごとにチェックを行う場合は、この指定の後にチェック間隔を指定します。指定時刻にチェックを行う場合には、パラメータunsuspend_time1…9で時刻を指定します。
チェックモードで1を指定したときに、その後ろにカンマ(,)で区切ってチェック間隔を分単位で指定します。
本パラメータには、5〜1440の値が設定できます。チェック間隔の指定は、カンマ(,)以降省略できます。指定を省略した場合は120が使用されます。
<設定例>
60分ごとにチェックを行います。
unsuspend_mode = 1, 60 |
unsuspend_modeで2を設定した場合に、チェックを行う時刻を設定します。パラメータは、unsuspend_time1からunsuspend_time9まで9個使用できます。1個のパラメータにつき、1つの時刻を設定できます。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
unsuspend_time1 = チェック時刻 |
チェック時刻を24時間形式で指定します。0:00〜23:59の値が1分間隔で設定できます。チェック時刻が指定されてないパラメータは無視されます。
<設定例>
毎日7:00、12:30、18:00にチェックを行います。unsuspend_time6は、チェック時刻が指定されてないので無視されます。
unsuspend_mode = 2 |
レプリケーションをチェックして保留に設定してないはずのレプリケーションが保留になっている場合に、自動的に保留解除を行うか、それとも、警告イベントの通知だけを行うかを設定します。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
do_unsuspend = 保留解除の有無 |
自動的に保留解除を行う場合にはY、警告イベントの通知だけを行う場合には、Nを指定します。なお、本パラメータの指定がない場合は、警告イベントの通知のみ行います。
<設定例>
毎日2:00にチェックを行います。
毎日2:00のチェックの際に、保留に設定していないはずのレプリケーションが保留になっていた場合には、保留解除を行います。
Unsuspend_mode = 2 |
自動保留解除を行っても、まだ保留状態が解除されない場合、自動全リフレッシュ要求を行うかどうかを指定します。do_unsuspendの値がYのときのみ、このパラメータ値は有効となります。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
Do_total_refresh = Y,全リフレッシュ実行契機 |
ここで指定された回数連続して保留解除要求が行われたが、それでもリンクの保留が解除されない場合に、全リフレッシュ要求を実行します。
<設定例>
保留解除を連続して3回行ったが、まだ保留状態が解除されない場合に、全リフレッシュ要求を行います。
Do_total_refresh = Y,3 |
本フラグの値がYのとき、レプリケーションの自動保留解除要求イベント(047075)と全リフレッシュ要求イベント(047083)を警告イベントとして通知します。本パラメータを指定しない場合は情報イベントとして通知します。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
notify_unsuspend = Y |
自動保留解除要求イベント(047075)は、以下のメッセージです。
047075 Replication <from/to> <name> resumed automatically. |
<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。
全リフレッシュ要求イベント(047083)は、以下のメッセージです。
047083 Replication <from/to> <name> resumed automatically by total refresh. |
<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。
なお、保留状態になった場合は、以下の警告イベント(047074)が通知されます。
047074 Replication <from/to> <name> is being suspended. |
<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。
レプリケーション状態のチェック時に、そのレプリケーションの相手と通信できない(不達である)場合、チェックは行われません。 |
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