TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

付録G [to.ini]ファイル> G.8 [DIRECTORY]セクション

G.8.1 エンタープライズディレクトリの自動レプリケーション保留解除機能

自動レプリケーション保留解除機能とは、エンタープライズディレクトリのレプリケーションの状態を一定時間ごとに、あるいは指定時刻にチェックし、管理者が保留に設定してないにもかかわらず、ネットワークのトラブルなどの原因で保留されている場合に自動的に保留解除する機能です。保留解除せずに警告イベントの通知だけを行うこともできます。

また、自動保留解除が行なわれても、まだ保留状態が解除されない場合に、自動的に全リフレッシュ要求を行うこともできます。

この機能は、エンタープライズマスターサイトのDirectoryサーバのto.iniファイルに設定します。

設定例を以下に示します。

<設定例>

毎日、7:00、12:00、18:00にレプリケーションの状態がチェックされます。

その際、保留に設定してないはずのレプリケーションが保留になっている場合、自動で保留解除します。また、自動保留解除が3回連続して失敗した場合は、全リフレッシュ要求を行います。また、047075、および047083のイベントを警告イベントして通知します。

[DIRECTORY]
unsuspend_mode = 2
do_unsuspend = Y
unsuspend_time1 = 7:00
unsuspend_time2 = 12:30
unsuspend_time3 = 18:00
do_total_refresh = Y,3
notify_unsuspend = Y

◆unsuspend_mode

自動レプリケーション保留解除機能を設定します。その際、チェックを一定時間ごとに行うか、指定時刻に行うかの設定もします。

本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。

<設定形式>

unsuspend_mode = チェックモード, チェック間隔

<設定例>

60分ごとにチェックを行います。

unsuspend_mode = 1, 60

◆unsuspend_time1 … 9

unsuspend_modeで2を設定した場合に、チェックを行う時刻を設定します。パラメータは、unsuspend_time1からunsuspend_time9まで9個使用できます。1個のパラメータにつき、1つの時刻を設定できます。

本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。

<設定形式>

unsuspend_time1 = チェック時刻
unsuspend_time2 = チェック時刻

unsuspend_time9 = チェック時刻

<設定例>

毎日7:00、12:30、18:00にチェックを行います。unsuspend_time6は、チェック時刻が指定されてないので無視されます。

unsuspend_mode = 2
unsuspend_time1 = 7:00
unsuspend_time2 = 12:30
unsuspend_time3 = 18:00
unsuspend_time6 =

◆do_unsuspend

レプリケーションをチェックして保留に設定してないはずのレプリケーションが保留になっている場合に、自動的に保留解除を行うか、それとも、警告イベントの通知だけを行うかを設定します。

本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。

<設定形式>

do_unsuspend = 保留解除の有無

<設定例>

毎日2:00にチェックを行います。

毎日2:00のチェックの際に、保留に設定していないはずのレプリケーションが保留になっていた場合には、保留解除を行います。

Unsuspend_mode = 2
do_unsuspend = Y
unsuspend_time1 = 2:00

◆do_total_refresh

自動保留解除を行っても、まだ保留状態が解除されない場合、自動全リフレッシュ要求を行うかどうかを指定します。do_unsuspendの値がYのときのみ、このパラメータ値は有効となります。

本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。

<設定形式>

Do_total_refresh = Y,全リフレッシュ実行契機

<設定例>

保留解除を連続して3回行ったが、まだ保留状態が解除されない場合に、全リフレッシュ要求を行います。

Do_total_refresh = Y,3

◆notify_unsuspend

本フラグの値がYのとき、レプリケーションの自動保留解除要求イベント(047075)と全リフレッシュ要求イベント(047083)を警告イベントとして通知します。本パラメータを指定しない場合は情報イベントとして通知します。

本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。

<設定形式>

notify_unsuspend = Y

自動保留解除要求イベント(047075)は、以下のメッセージです。

047075 Replication <from/to> <name> resumed automatically.

<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。

全リフレッシュ要求イベント(047083)は、以下のメッセージです。

047083 Replication <from/to> <name> resumed automatically by total refresh.

<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。

なお、保留状態になった場合は、以下の警告イベント(047074)が通知されます。

047074 Replication <from/to> <name> is being suspended.

<name>にはレプリケーションの相手のホスト名が入ります。

レプリケーション状態のチェック時に、そのレプリケーションの相手と通信できない(不達である)場合、チェックは行われません。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright(C) TeamWARE Group Oy 2005 and Fujitsu Limited 2005 and/or their licensors