TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第19章 データベースの保全> 19.7 差分バックアップ/リストアユーティリティの操作

19.7.1 媒体識別子付加ユーティリティの操作

■ユーザインターフェー

指定形式

   tobkint -b pathname -id identifier [-k]

   tobkint -b pathname -check

オペランドの説明

   -b :

pathnameに識別子を付加するバックアップ先の出力ファイル名、または装置名をフルパスで指定します。
Windows NT(R)の場合、バックアップ先がテープ装置のときには、\\.\TAPEnを指定してください。nは0から9の番号で、ドライブに割り当てられた順に割り振ってください。UNIX系システムでは、ファイル、キャラクターデバイスが指定できます。ブロックデバイスは指定できません。

   -id :

identifierに付加する識別子を8文字以内の半角英数字で指定します。指定された識別子がすでに媒体に付加されていた場合は、指定された識別子を付加し、バックアップデータを無効にします。指定された識別子以外の識別子が付加されていた場合はエラー復帰します。

   -k :

指定したバックアップ先媒体の識別子やバックアップデータの状態にかかわらず、指定した識別子を付加します。

   -check :

媒体識別子を確認する場合に指定します。

  • [tobkint]コマンドは、-bオペランドで指定したバックアップ媒体のデータの有無にかかわらず、正常終了した場合には、識別子以外のデータは無効になります。バックアップ済みの媒体を指定する場合には、十分注意してください。
  • Windows NT(R)上でテープ装置上にバックアップ([tobkint]コマンド)を行うと、“Media error”のメッセージが出力されることがあります。これは、使用する磁気テープが未初期化のテープですので、必ずWindows NT(R)システムの管理ツール「バックアップ」([ntbackup]コマンド)の[テープの消去]コマンドを実行してからご使用ください。テープヘッダのみ書き直す[クイック消去]をお勧めします。[テープの消去]が終了したらWindows NT(R)システムの管理ツール「バックアップ」を必ず終了させてから[tobkint]コマンドを使用してください。
  • 磁気テープやUNIX系システムのキャラクターデバイスを使用する場合、1つの媒体に複数のバックアップを作成することはできません。

■媒体識別子付加ユーティリティの操作方

ここでは、以下の項目について、実際に画面上に表示される内容と操作方法を説明します。

媒体識別子付加ユーティリテを実行するときは、各OSの管理者資格(UNIX系システムの場合はroot、Windows NT(R)の場合はAdministrator)でログインしてください。

なお、以降の操作例の文頭に記述される“#”マークは、UNIX系システムのコマンドのコマンドプロンプトを意味します。“C:\teamware\server>”は、Windows NT(R)でのコマンドプロンプトを意味します。パス名の表記方法はUNIX系システムのものに従っていますが、Windows NT(R)で行う場合は、Windows NT(R)のパス名の指示に従ってください。

◆テープに対する識別子を付加する場

操作方法

  1. バックアップ媒体を準備します。装置に媒体をセットし、アクセスが可能な状態にします。
  2. コマンドラインより、以下のコマンドを入力します。

    UNIX系システムの場合:

    # tobkint -b /dev/rmt0 -id level0

    Windows NT(R)の場合:

    C:\teamware\server> tobkint -b \\.\TAPE0 -id level0


  3. 識別子付加処理が起動し、以下のメッセージが表示されます。

    tobkint has started.
    Finished tobkint (ID : level0) ◆識別子を表示します。

◆ディスク上のファイルを新規に作成し、識別子を付加する場

操作方法

  1. ファイルを作成可能な状態にします。
  2. コマンドラインより、以下のコマンドを入力します。

    UNIX系システムの場合:

    # tobkint -b /backup/level0 -id level0

    Windows NT(R)の場合:

    C:\teamware\server> tobkint -b d:\backup\first\level0 -id level0


  3. 識別子付加処理が起動し、以下のメッセージが表示されます。

    tobkint has started.
    Finished tobkint (ID : level0) ◆識別子を表示します。


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