TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第16章 イベント通知サービスの管理> 16.4 ユーザアプリケーションの作成

16.4.9 ユーザアプリケーションのサンプル

ここではJava、TeamWARE Officeプログラム開発キットを使ったサンプルプログラムと処理概要、およびアプリ定義体を紹介します。

◆サンプル1(Java)

Javaによる簡易Web掲示版の作成例を示します。

ソースコードとアプリ定義体ファイルのサンプルを、インストール媒体に格納しています。必要に応じてご利用ください。

ソースコード:AddHTML.java

アプリ定義体:appldef.ini

IMAP4サーバにアクセスするためのクラスやメソッドについては、JICKのマニュアルを参考にしてください。

この例は、新規メールの送信者、送信日時、メッセージ、添付ファイルの取り出し、index.htmlへの追加編集を行い、Webブラウザから参照可能な簡易掲示板を実現します。

プログラムの処理概要

  1. すでにindex.htmlが存在する場合は、バックアップする。存在しない場合は、新規作成する。編集部分直前までをコピーする。
  2. IMAP4サービスにログイン(IMAP4サーバ名、ログイン名、パスワードはプログラム内で指定)する。
  3. “受信フォルダ”から第1パラメータで渡されたメッセージIDを持つメールを検索する。
  4. 送信者、送信日時、本文をindex.htmlに追加する。添付ファイル(画像)があれば添付ファイルも貼り付ける。
  5. 編集の終了したindex.htmlに1の残りの部分をコピーする。
  6. IMAP4サービスからログアウトする。

アプリ定義体の概要

ログイン名が“addhtml”、表題が“addhtmlthis”であるメールに対して、イベントを検出し、ユーザアプリケーションを起動することを定義しています。

◆サンプル2(開発キット)

開発キットによるユーザアプリケーション作成例を示します。

ソースコードとアプリ定義体ファイルのサンプルを、インストール媒体に格納しています。必要に応じてご利用ください。

ソースコード:getmail.c

アプリ定義体:appldef.ini

この例は、新規メールの送信者、送信日時、メッセージ、添付ファイルを取り出し、ユーザアプリケーションの実行ディレクトリに格納します。

プログラムの処理概要

  1. TeamWARE Officeへログインします。
  2. TeamWARE Mailへ接続します。
  3. 受信メールを一覧します。
  4. 受信メールの一覧から各メールのIDを取得し、パラメータとして受け取ったLINKのIDと一致するものを選択します。
  5. 選択受信メール情報を取り出します。
  6. 選択受信メール情報を出力します。
  7. 選択受信メールを取り出します。
  8. 選択受信メールの添付ファイル一覧を取り出します。
  9. 選択受信メールの添付ファイルを取り出します。
  10. 指定したタスクを終了します。
  11. TeamWARE Mailから接続を切断します。
  12. TeamWARE Officeからログアウトします。

アプリ定義体の概要

ログイン名が“linkappl”、表題が“savemail”であるメールに対して、イベントを検出し、ユーザアプリケーションを起動することを定義しています。


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