TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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第11章 エンタープライズの管理 | > 11.2 エンタープライズの構成の設計 |
マルチサイトシステムの特長と運用上の注意点を以下に示します。
この形態のシステムの場合、エンタープライズマスターサイトのエンタープライズディレクトリ上の全Directory情報が、配下のエリアメンバーサイトに複写されます。
各エリアメンバーサイトで作成するユーザ情報は、まずエンタープライズマスターサイトのエンタープライズディレクトリに格納され、そのあとに、すべてのエリアメンバーサイトに配布されます。したがって、エンタープライズマスターサイト、および、すべてのエリアメンバーサイトは、完全に同一のエンタープライズディレクトリ情報を持ちます。
あるエリアメンバーサイトのユーザからのディレクトリ検索要求は、自サイトのエンタープライズディレクトリに対して行われます。したがって、エンタープライズディレクトリにかかる検索負荷は、すべてのサイトでほぼ同じです。
検索ベースに“ルート”を指定して検索を行った場合、エンタープライズマスターサイトに検索要求が中継され、エンタープライズマスターサイトに負荷がかかりますので、“ルート”を指定した検索はなるべく避けるよう指導してください。なお、検索ベースは、toxdconfツールを使用して変更できます。 |
図11.4に、エンタープライズのシステム構成例を示します。ここでは、物理面、論理面を考慮して、エリア、組織、階層化組織の設計を行った構成例です。
注)図中の“O”は組織名、“L”はエリア名、OU1、OU2、OU3は、階層化組織名を示します。OU1は、サイトを識別する組織名を割り当てる必要があります。
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