TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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第11章 エンタープライズの管理 | > 11.1 エンタープライズとは |
エンタープライズシステムの設計に先立ち、設計上必要なエンタープライズの概要について以下に説明します。
エンタープライズシステムの構成を階層構造の上位にあるものから順に説明します。サイトより下位の構成については、“2.3 サーバ構成の計画”を参照してください。
1つのエリアからなるTeamWARE Officeシステムのことです。
1つ以上のサイトからなるTeamWARE Officeシステムのことです。
エリア内のどれか1つのサイトを、エンタープライズマスターサイトと呼び、他のサイトをエリアメンバーサイトと呼びます。
エンタープライズマスターサイトは、エンタープライズシステム内の実Directory情報を持ち、エンタープライズシステム内の全サイトにおけるDirectory情報の登録、更新、および削除は、本サイトに対して行われます。これらのDirectory情報は、配下のエリアメンバーサイトへ即時に配布されます。配布されたDirectory情報は、各エリアメンバーサイトにおけるDirectory情報の検索時に使用されます。
サイトとは、1台のディレクトリサーバと1台以上のアプリケーションサーバで構成されたTeamWARE Officeシステムのことです。なお、ディレクトリサーバとアプリケーションサーバを同一のサーバにすることもできます。
エンタープライズシステムの構成例を、図11.1に示します。
TeamWARE Officeの情報は、インターネット標準プロトコルであるLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠したディレクトリで管理しています。また、TeamWARE Officeのディレクトリは、物理的には以下の2種類のディレクトリで構成されています。
このディレクトリは、サイト間の情報共有に利用します。このディレクトリは、TeamWARE OfficeのDirectoryアプリケーション以外のLDAPクライアントからもアクセスできます。
このディレクトリは、サイト内の情報の管理に利用します。
サイトディレクトリのユーザエントリの特定の情報を、エンタープライズディレクトリの特定の情報に対応付けることができます。たとえば、部署に合わせた階層化組織を定義している場合、サイトディレクトリの階層化組織をエンタープライズディレクトリの部署名と対応付けることで、LDAPクライアントの部署名として表示することができます。詳細については、”G.8.4 TeamWARE OfficeユーザのTW属性からLDAP属性へのマッピング機能”を参照してください。
TeamWARE Officeは、論理的な構成として階層化された組織構造を用います。
エンタープライズシステムの場合、エンタープライズシステム全体について階層化構造の組織を設計する必要があります。
階層化の構造は、“国”を最上位の階層として、以下は順に下位の階層となります。ユーザ1人1人は、そのユーザの所属ごとなどに、どこかの階層化組織に属することになります。なお、何らかの理由により、どこの所属にも属さないユーザなどは、階層化組織よりも上位層(エリアなど)に直接属することもできます。
以下の情報は、エンタープライズマスターサイトをインストールするときに設定し、1つだけ定義できます。
設定する情報は、通常、“jp”(日本)固定です。
この情報は、サイトごとに定義できます。定義は、Directoryアプリケーションで行います。
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