TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第5章 ユーザの管理> 5.4 ユーザの登録

5.4.1 ユーザアカウントの作成

ユーザアカウンとは、TeamWARE Officeシステムのユーザを定義するデータを集めたものです。ユーザアカウントは、ユーザ全員に与えられます。

作成は、共用ディレクトリの[ユーザアカウントの作成]ウィンドウで、システム管理者、Directoryマネージャ、あるいはユーザアカウント作権をもつユーザが行います。

新規ユーザアカウントは、ユーザテンプレートに基づいて作成します。特定のユーザ権限をもつ作成者は、テンプレートに定義されている属性の一部を変更することもできます。セキュリティ上の理由で、作成者は自分より上のレベルの権限を与えることはできません。たとえば、ユーザアカウントとグループの作成権しかもっていないユーザは、他ユーザにDirectoryサービスを管理する権限を与えることはできません。

ユーザアカウント作成時に、最低限定義しなければならない属性は、ログイン名と姓、およびユーザ名です。ただし、姓を定義することで、その姓名をユーザ名として代用することができます。さらに、電子メールアドレスを1つ以上作成する必要があります。必要な情報をすべて定義せずにユーザアカウントを作成しようとすると、Directoryアプリケーションからエラーメッセージが通知されます。

ログイン名、ユーザ名、パスワードなどに関して、ユーザの組織内で規則を定める場合があります。ユーザアカウントの作成時には、この規則に従ってください。規則を決めるのはシステム管理者やDirectoryマネージャです。規則が決まったら、ユーザアカウントの管理責任を負っているユーザに通知する必要があります。

ユーザアカウントを作成するには、以下のように操作します。

操作方法

  1. [共用ディレクトリ]ページで、[エントリ]メニューから[新規]コマンドを選択して、メニューが表示されたら[ユーザアカウント]コマンドをクリックします。
    [ユーザアカウントの作成]ウィンド([全般]ページ)が表示されます。

    [図5.6 [ユーザアカウントの作成]ウィンドウ]

  2. [ユーザテンプレート]ドロップダウンリストボックスから、ユーザテンプレートを必ず1つ選択します。
  3. ユーザの姓とログイン名をそれぞれのフィールドに入力します。
  4. [ロケーション]フィールドに表示された内容を確認し、必要であれば変更します。
  5. [ユーザアカウントの作成]ウィンドウにあるほかのページで、必要に応じてTeamWARE Officeサービス、電子メールアドレス、パスワード、メール権限など、追加情報を記述します。
  6. [ユーザの作成]ボタンをクリックして、共用ディレクトリにユーザアカウントを保存します。

  • IMAP4サービス、POP3サービス、NNTPサービス、およびWebサービスを使用する場合は、ログイン名に日本語を使用しないでください。
  • 1台のパソコンを複数人で利用し、各利用者がオフライン機能を使用する場合には、ログイン名とサーバ名の文字数の合計が64文字以内となるようにログイン名を命名してください。
  • Webブラウザ(Webサービス)からTeamWARE Officeのサービスを利用する場合、ログイン名に2バイト文字、およびコロン(:)は使用できません。使用した場合には、WebブラウザからTeamWARE Officeのサービスへアクセスができませんので注意してください。
  • メールの送信を可能にするには、必ず、インターネットアドレスかX.400アドレス(もしくは両方)を定義してください。
  • ユーザテンプレート作成時に、X.400ベースアドレスをテレテックス文字列としたものを使用する場合には、X.400簡略記述の設定で、姓、名、頭文字、世代識別について、印刷可能文字列とテレテックス文字列の設定が対になるようにしてください。
  • 同じロケーション配下では、ユーザ名、テンプレート名、グループ名、設備カレンダー名、外部エントリ名は一意でなければなりません。
  • Directoryマネージャが、ユーザアカウントを作成する場合に、指定可能なメールのベースアドレスは、テンプレートに設定された範囲内でのみ可能です。

TeamWARE Officeでのインターネットパスワードとは、LDAPクライアントから認証付きでTeamWARE Officeのディレクトリへアクセスするときにだけ使用するパスワードのことです。通常、TeamWARE Officeのみでサービスを使用する場合には、インターネットパスワードを設定する必要はありません。


詳細については、以下に示す検索キーワードを使って、Directoryのオンラインヘルプを参照してください。

  • ユーザアカウントの作成

◆資源の利用制

ユーザが利用するメールボックス、個人カレンダーのディスク容量を制できます。これにより、必要以上にディスクが使用されることを防ぐことができます。資源の利用制限は、[サービス]ページで指定します。

◆サービスの利用制限

ユーザが利用可能なサービスを制限できます。たとえば、Mailサービスのみの利用を許可できます。サービスの利用制限は、[サービス]ページで指定します。

◆ユーザの権限設

5.1 ユーザの役割”で説明したユーザへの権限設は、[特別権限]ページで指定します。ほかのサイトのサービスを利用する場合、[特別権限]ページの[他サイトのサービスを使用]チェックボックスをクリックし、権限を設定する必要があります。


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