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上へ第5章 TeamWARE Mailを操作する

5.11  オフラインで利用する

ここでは、Mailのオフライン機能について説明します。
Mailのオフライン機能は、TeamWARE Officeのサーバに接続しない状態(オフラインの状態)で、Mailを起動し、メールの作成および、過去に受信したメールの参照などの操作を行うことができるものです。
作成したメールの送信、および送信されたメールを受信する時にだけ、サーバと接続した状態(オンラインの状態)に切り替わるため、通信回線使用料の負担を軽減することができます。

ユーザは、オフラインでの作業用メールボックス(これをオフラインメールボックスと呼びます)を持つことができます。このメールボックスから、メールをサーバ上のメールボックス(これをオンラインメールボックスと呼びます)へ送信したり、オンラインメールボックスにある受信メールをオフラインメールボックスへ取り出したりする(コピーする)ことができます。

以下に、オフラインメールボックスが表示された、Mailのメインウィンドウを示します。

image

現在のMailが、オンラインの状態かオフラインの状態かは、ウィンドウのステータスバー(ウィンドウの右下)に、imageまたはimageで表示されます。

◆ オフラインでのMailのコマンドについて

オフラインの状態と、オンラインの状態とでは、使用できる機能(メニュー/コマンド)が異なるものがあります。
各々の状態におけるメニューやコマンドの比較については、付録B オフライン / オンラインの機能比較を参照してください。

 
5.11.1 メールをオフラインで起動する

ここでは、Mailのオフライン機能における、Mailの起動について説明します。
TeamWARE Officeの起動およびログインについての詳細は、4.1 TeamWARE Officeを起動するを参照してください。

◆他のアプリケーションを実行していない場合

オフラインで使用するための設定をしてある場合、Mailのアイコンをダブルクリックすると、以下の[TeamWARE Office ログイン]ウィンドウが表示されます。

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オフラインで使用するための設定は、[設定]ボタンをクリックして表示される[ログイン設定]ウィンドウの、[オフライン]ページで行います。
[オフライン]ページの[オフライン機能を利用可能にする]チェックボックスをクリックしてオンにすると、Mailがオフラインで使用することができます。

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また[Mailオプション設定]ウィンドウで、[つねにオフラインで起動する]チェックボックスがオンになっている場合は、他のアプリケーションがサーバと接続していても、Mailは、サーバと接続しないで、つねにオフラインの状態で起動します。
[Mailオプション設定]ウィンドウの詳細については、5.10.4 オフラインの動作を設定するを参照してください。

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◆他のアプリケーションを実行している場合

他のTeamWARE Officeのアプリケーションを実行している場合は、すでにサーバに接続されている状態です。
Mailのアイコンをダブルクリックすると、[Mailオプション設定]ウィンドウでの設定に従って、オンラインまたはオフラインの状態でMailが起動されます。
[Mailオプション設定]ウィンドウ([オフライン]ページ)の設定で、[つねにオフラインで起動する]チェックボックスがオンになっている場合、Mailはオフラインで起動されます。
[Mailオプション設定]ウィンドウでの設定の詳細については、5.10.4 オフラインの動作を設定するを参照してください。

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  • [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[つねにオフラインで起動する]チェックボックスがオンになっている場合、他のユーザのメールボックスを開こうとして、利用許可が不十分のため開けなかったときは、自分のメールボックスがオフライン状態で開かれます。
  • オフラインでログインしたときにも、「自動返信はオンです」または「自動転送はオンです」のメッセージが表示されますが、これはパソコン上に保存されているオプション設定ファイルに基づいて表示されるものです。そのため、別のパソコンから上記の設定をオフに変更した場合に、実際の設定と異なるメッセージが表示されることがあります。
  • ローカルフォルダの作成場所に指定したフォルダを共有し、複数のクライアントから利用すると、オフラインメールボックスが破壊される場合があるため、このような運用は行わないでください。

 
5.11.2 オンラインとオフラインを切り替える

ここでは、オンラインとオフラインとの切り替えについて説明します。

◆オフラインからオンラインへの切り替え

次のような場合、オフライン状態のMailは、サーバに接続されてオンラインの状態に切り替わります。

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  • [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[メールの送信または取り出し後にサーバから切断する]チェックボックスがオンに設定されている場合は、上記のコマンドを選択したあと、自動的にオフラインの状態に戻ります。
  • 接続状態が、オフラインからオンラインに切り替えられ、1つ以上の未送信メールがオフラインメールボックスの[送信メール]フォルダに残っている場合、未送信メールを送信するかどうかを確認するウィンドウが表示されます。
    [はい]ボタンをクリックすると、未送信メールは送信されます。
  • オフラインでログインしてからオンラインに切り替えた場合、またはMailをオフラインで使用中に他のサービスを起動した場合には、システム管理者からのメッセージは表示されません。
    システム管理者からのメッセージは、TeamWARE Sessionのウィンドウの[全般]ページで確認することができます。

◆オンラインからオフラインへの切り替え

次のような場合、オンライン状態のMailは、サーバから切断されてオフラインの状態に切り替わります。

image [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[メールの送信または取り出し後にサーバから切断する]チェックボックスがオンに設定されている場合は、メールを送信、または取り出すコマンドを選択したあと、自動的にオフラインの状態に戻ります。

 
5.11.3 メールを送信する

ここでは、メールの送信の操作について説明します。
送信するメールの作成は、新規にメールを送信する方法や、その他の送信方法(返信、転送など)と同じ操作です。操作の詳細については、5.2 メールを送信するを参照してください。

◆オンラインでの操作

オンラインの状態において、オフラインで作成したメールを送信するには、以下のコマンドを選択します。

image オフラインメールボックスのメールに対して返信、転送、流用、再送信を行った場合は、サーバへ送信されず、オフラインメールボックスの送信フォルダに未送信メールとして保存されます。

◆オフラインでの操作

オフラインの状態において、新規メールの送信や、返信などを行うコマンドを選択すると、メールは、オフラインメールボックスの[送信メール]フォルダに保存されます。

メールを送信するためには、以下のように操作します。

  1. [メール]メニューの[サーバへ送信]コマンドのサブコマンド[すべての未送信メール]または[選択したメール]をクリックします。
    ⇒ サーバに接続され、メールが送信されます。
    また、送信したメールは、オンラインメールボックスの[送信メール]フォルダに入ります。
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  • [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[メールの送信または取り出し後にサーバから切断する]チェックボックスがオンに設定されている場合は、上記のコマンドを選択したあと、自動的にオフラインの状態に戻ります。
  • オフラインの状態におけるメールの送信では、ローカルの個人用アドレス帳だけが使用できます。
  • オフラインで送信したメールを選択して再送信した場合、宛先には元のメールのすべての宛先が自動的に設定されます。
  • オフラインで作成したメール(未送信メール)を、送信メールフォルダから他のフォルダへ移動して、そこから送信を実行した場合、オフラインの送信メールフォルダには保存されず、移動先のフォルダに残ります。
  • オフラインメールボックスの受信メールに返信したり、送信メールを流用して送信する場合、受信する側が、同じサイトの同じサーバにメールボックスを持っていても、配達まで数分かかることがあります。

 
5.11.4 メールを取り出す

ここでは、オフライン機能における、メールを取り出す操作について説明します。

“メールを取り出す”とは、オンラインメールボックスのメールを、オフラインメールボックスに取り出す(コピーする)ことです。
これによって、未受信のメールを取り出す時にだけサーバに接続し、取り出したあとは、オフラインの状態で参照したりすることできます。また、過去に受信したメールを参照したりすることができます。

メールを取り出すためには、以下のように操作します。

  1. [メール]メニューの[取り出し]コマンドのサブコマンド[全メール]または[受信メールフォルダの未読メール]をクリックします。
    ⇒ サーバに接続され、オンラインメールボックス内のすべてのメール、または[受信メール]フォルダ内の未読メールが、オフラインメールボックスに取り出されます。
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  • オンラインの状態では、[メール]メニューの[オフラインメールボックスにコピー]コマンド(およびサブコマンド)を選択すると、オンラインメールボックス内のメールが、オフラインメールボックスに取り出されます。
  • [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[メールの送信あるいは取り出し後にサーバから切断する]チェックボックスがオンに設定されている場合は、上記のコマンドを選択したあと、自動的にオフラインの状態に戻ります。
  • オフラインメールボックス内に、同じメールがすでに存在する場合には、そのメールは取り出されません。
  • [Mailオプション設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[取り出したメールをサーバから削除する]チェックボックスがオンに設定されている場合でも、以下の条件の場合は、メールは削除されません。
    • 添付ファイルとして転送されたメールが含まれている場合
    • [受信メール]または[送信メール]ウィンドウが表示されたままの状態だった場合
    • 取り出そうとしたメールに対して、[返信]、[転送]、[流用して送信]、[再送信]および[差替えメールの送信]のいずれかのウィンドウが表示されたままの状態だった場合

 
5.11.5 オフラインメールを退避 / 復元する

ここでは、オフラインメールをバックアップする方法について説明します。

◆オフラインメールの退避

オフラインメールを退避するには、以下のように操作します。

  1. Mailを終了します。
  2. [ログイン設定]ウィンドウの[オフライン]ページで、[ローカルフォルダの作成場所]に指定したフォルダを、サブフォルダ、ファイルを含めてすべてコピーします。
    [ログイン設定]ウィンドウの詳細については、5.11.1 メールをオフラインで起動するを参照してください。
  3. Mailを起動します。

◆オフラインメールの復元

オフラインメールを復元するには、以下のように操作します。

  1. Mailを終了します。
  2. [ローカルフォルダの作成場所]フィールドに、退避したデータを復元するフォルダを指定します。
  3. Mailを起動します。
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  • オフラインメールボックス内のファイル、フォルダは、ロングファイル名を使用して作成されているため、復元する際には、ロングファイル名に対応したツールを使用してください。
  • オフラインメールを、タイムゾーンの異なるパソコンへ復元した場合、オフラインメールの日時がずれてしまいます。
 
5.11.6 オフラインメールを検索する

ここでは、オフラインメールボックス内のメールを検索する方法について説明します。

オフラインメールボックス内のメールを検索するには、以下のように操作します。

  1. メインウィンドウで、オフラインメールボックスを選択します。
  2. [メール]メニューの[オフラインメールの検索]コマンドをクリックします。
    ⇒ [オフラインメールの検索]ウィンドウが表示されます。
  3. 必要に応じた検索条件を指定します。
    さらに検索条件を追加する場合は、[詳細情報]ボタンをクリックし、[メールの検索(詳細情報)]ウィンドウで検索条件を指定します。
  4. [検索]ボタンをクリックします。
    ⇒ [オフライン検索結果]ウィンドウに検索結果が表示されます。

◆Q&A

Q: メールの受信済の情報を発信者が認識するには、オンラインとオフラインでは違いがありますか?
A: オンラインの場合は、受信者が受信したメールを開くタイミングで、発信者が認識できます。
それに対して受信者のMailがオフラインの場合は、メールを開くタイミングの他に、オフラインメールボックスへメールを取り出したタイミング(メールを開かなくても)でも認識できます。

image 詳細については、以下に示すMailのオンラインヘルプを参照してください。
  • オフライン

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