FUJITSU Linkexpress 解説書
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第3章 運用システムの設計を行う

3.3 【事例2】ファイル集配信業務 API利用

LinkexpressのAPIを使って開発・運用する例を説明します。

■業務内容

本店サーバに集積された1ヶ月分売上データから、各店舗のデータを抽出し、これをもとに各店舗では翌月の仕入れ計画を行います。業務内容を図3.11に示します。

1.店舗サーバの「仕入れ計画ジョブ」は、本店サーバの「抽出ジョブ」に対して、該当店舗のデータの抽出を要求します(メッセージ転)。

2.全店舗売上データより当該店舗のデータを抽出します。

3.抽出が完了した旨を店舗サーバの「仕入れ計画ジョブ」に通知します(メッセージ転送)。

4.自店舗の売上データを集信します(ファイル受)。

5.売上データより翌月の仕入れ計画を実施します。

[図3.11 事例2ファイル集配信業務 API利用]

■Linkexpressの設計

設計項目

決定内容

利用するLinkexpressの機能

APIの以下の機能

・ メッセージ転送

・ ファイル受信

ネットワークの設計

通信プロトコル:FTP+

データ圧縮:回線速度が低いため、圧縮して転送量を削減(FLDC方式)

サーバグループ:設定せず

コード変換:あり(本店サーバがUNIX、店舗サーバがPCサーバであるため)

運用・監視インタフェース

利用者プログラムで作成します。

■利用者プログラムの適用

抽出ジョブと仕入れ計画ジョブをLinkexpressのAPIを利用して作成します。


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