FUJITSU Linkexpress 解説書
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第3章 運用システムの設計を行う

3.2 【事例1】ファイル集配信業務

Linkexpressの業務定義を使って開発・運用する例を説明します。

■業務内容

各店舗サーバに集積される売上データを店舗閉店後の18時に本店サーバに集め、当日の売上集計を行います。業務内容を図3.10に示します。

1.毎日18時に各店舗の売上データを集信します(ファイル受)。

2.全店舗からの売上データが集まったら、売上集計を行います(ジョブ連)。

[図3.10 事例1 ファイル集配信業務]

■Linkexpressの設計

設計項目

決定内容

利用するLinkexpressの機能

データ転送機能

運用管理機能(ジョブ連携)

構築インタフェース

Linkexpressの提供するGUI

ネットワークの設計

通信プロトコル:FTP+

データ圧縮:回線速度が低いため、圧縮して転送量を削減(SLCA方式)

サーバグループ:本店サーバを制御サーバ兼業務サーバ、店舗サーバを業務サーバ

エラーリカバリ:自動リトライ

運用・監視インタフェース

Linkexpressの提供するGUI

店舗サーバに業務定義があり、本店サーバでそれを監視。
制御サーバと業務サーバ間が回線交換のため、リアルタイムモニタ(注1)は使用しないで、ステータスビュア(注2)を使用します。

注1) [業務監視ウィンドウ]の表示を、業務の進行とともに自動更新して表示するモードです。

注2) [業務監視ウィンドウ]の表示を、オペレータから指示があったときに更新するモードです。

■業務の設計

設計項目

決定内容

業務のスケジュール情報

本店サーバで毎日18時に実行

業務内のイベント

1各店舗の売上データを集信(ファイル受信)

2全店舗からの売上データが集まったら、売上集計を実施(ジョブ連携)


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