PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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付録B 環境設定例> B.1 高速切替方式 (IPv4)の設定例

B.1.4 シングルシステムによるSolarisコンテナ使用時の設定例

以下のネットワーク構成における環境設定例を示します。

image

[HOST-Aの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。

192.168.70.1    host11   # HOST-Aの物理IP(1)
192.168.71.1    host12   # HOST-Aの物理IP(2)
192.168.80.1    hosta    # HOST-Aの仮想IP
192.168.70.2    host21   # HOST-Bの物理IP(1)
192.168.71.2    host22   # HOST-Bの物理IP(2)
192.168.80.2    hostb    # HOST-Bの仮想IP
192.168.80.10   zone0    # zone0の論理IP

1-2) /etc/hostname.hme0ファイル、および/etc/hostname.hme1ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。ファイルが存在しない場合は新規に作成します。

・/etc/hostname.hme0の内容

host11

・/etc/hostname.hme1の内容

host12

1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。

192.168.70.0    255.255.255.0
192.168.71.0    255.255.255.0
192.168.80.0    255.255.255.0

2) リブート

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、hme0およびhme1が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。

/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

3) 仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m t -i 192.168.80.1 -t hme0,hme1

4) 仮想インタフェースの活性化

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

5) ゾーンの設定

以下のコマンドを実行し、ゾーンを設定します。

/usr/sbin/zonecfg -z zone0

5-1) ゾーンを新規に作成します。

zonecfg:zone0> create
zonecfg:zone0> set zonepath=/zones/zone0

5-2) ゾーンに割当てるIPアドレスと、高速切替方式で定義した仮想インタフェース名を設定します。

zonecfg:zone0> add net
zonecfg:zone0:net> set address=192.168.80.10/24
zonecfg:zone0:net> set physical=sha0
zonecfg:zone0:net> end

5-3) 設定した内容を確認します。

zonecfg:zone0> export

5-4) 設定の整合性を確認します。

zonecfg:zone0> verify

5-5) 設定した内容を登録して終了します。

zonecfg:zone0> commit
zonecfg:zone0> exit

6) ゾーンのインストール

以下のコマンドを実行し、ゾーンをインストールします。

/usr/sbin/zoneadm -z zone0 install

image

ゾーンをインストールした後の初回起動時には、ゾーンは未構成の状態にあるため、ゾーンの内部構成を定義する必要があります。定義方法については、Solaris 10 OSのマニュアルを参照してください。

7) ゾーンの起動

以下のコマンドを実行し、ゾーンを起動します。

/usr/sbin/zoneadm -z zone0 boot

[HOST-Bの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

1-2) /etc/hostname.hme0ファイル、および/etc/hostname.hme1ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。ファイルが存在しない場合は新規に作成します。

・/etc/hostname.hme0の内容

host21

・/etc/hostname.hme1の内容

host22

1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

2) リブート

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、hme0およびhme1が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。

/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

3) 仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m t -i 192.168.80.2 -t hme0,hme1

4) 仮想インタフェースの活性化

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet


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