PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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第2章 機能> 2.1 機能概要> 2.1.2 RIP方式

2.1.2.1 障害監視機能

障害監視
隣接ルータから受信するRIPパケットを元に、相手システムとの最短の経路を選択し、その伝送路を使用して通信を行います。その後、ルータからのRIPパケット受信を監視し、正常に受信した場合にはその伝送路は正常であると判断します。一定時間内にRIPパケットの受信がなかった場合には、その伝送路は異常であると判断し、別のルータから受信するルーティング情報に従って通信に使用する伝送路の切替えを行います。監視はNICに接続されているルータ単位に行われます。なお、RIPによるルーティング制御は、Solarisシステムにより実行されます。

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[図2.8 RIP方式における監視方法(ルータ監視機能未使用時)]

切替え時間
伝送路上に障害が発生した場合のRIPによるネットワーク経路の切替えには、最大で約5分程度の時間を要します。
検出可能な障害
以下の障害を検出する事ができます。

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[図2.9 RIP方式における有効監視範囲]

1〜4は同一の障害として見えるため、これらのうちのいずれであるかを特定することはできません。それぞれの機器の調査が更に必要となります。

監視の開始/停止
仮想インタフェースの活性化時に自動的に監視を開始します。また、仮想インタフェースが非活性化された場合に自動的に監視を停止します。またクラスタ運用の場合は、クラスタアプリケーションの起動、停止に連動して、監視の開始、停止が実行されます。

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