PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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第1章 概要

1.3 システム構成

高速切替方式およびRIP方式

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[図1.7 高速切替方式およびRIP方式のシステム構成]

NIC切替方式

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[図1.8 NIC切替方式のシステム構成]

GS/SURE連携方式

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[図1.9 GS/SURE連携方式(GS/SURE通信機能)のシステム構成]

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[図1.10 GS/SURE連携方式(TCP中継機能)のシステム構成]

伝送路二重化機能は、以下のコンポーネントから構成されます。

本体装置

PRIMEPOWER、GP7000F、GP-S、富士通S series

NIC(ネットワークインタフェースカード)

富士通製の以下のアダプターまたはカードを使用することができます。
- 基本Ethernetインタフェース
- Ethernetアダプターまたはカード
- FastEthernetアダプターまたはカード
- Quad FastEthernetアダプターまたはカード
- Gigabit Ethernetアダプターまたはカード
- InfiniBand(TM)対応 (*1) のホストチャネルアダプターまたはカード (高速切替方式のみ使用可能。その他の方式では使用できません。)

ルータ(RIP方式による運用時)

以下のルータの使用を推奨します。
- 富士通LINKRELAYシリーズ

HUB(NIC切替方式による運用時)

以下のHUBを使用する必要があります。
- IPアドレスが設定できるHUB(SNMPエージェント機能付HUB等)

基本ソフトウェア(OS)

- Solaris 8 (32bitおよび64bitモード)
- Solaris 9 (32bitおよび64bitモード)
- Solaris 10

インタフェース

物理インタフェース

それぞれのNICにより生成されるインタフェースです。インタフェース名は、NICの種類によって決まります。(hmeX、qfeX等。)
なお、GS/SURE連携方式の場合は、伝送路二重化機能が物理インタフェースを生成するため、インタフェース名はshaXになります。

タグVLANインタフェース

タグVLAN機能(IEEE802.1Q)をサポートするNICにより生成される論理インタフェースです。インタフェース名は、NICの種類によって決まります。(ce1000、fjgi2001等)

仮想インタフェース

伝送路二重化機能により生成されるインタフェース(sha0、sha1等)です。伝送路二重化機能を利用するTCP/IPアプリケーションは、本インタフェースに割り付けられた仮想ネットワーク(仮想IPアドレス)を通して通信を行います。なおNIC切替方式では、構成情報の識別子として仮想インタフェース名を使用しますが、仮想ネットワークは生成されません。この場合は、実ネットワークに対して論理IPアドレスが割り付けられます。伝送路二重化機能を利用するTCP/IPアプリケーションは、この論理IPアドレスを通して通信を行います。

ネットワーク番号

高速切替方式、RIP方式、およびGS/SURE連携方式

各物理インタフェース、および仮想インタフェースに対して、それぞれ異なるネットワーク番号を割り当てます。
例えば“図1.7”の場合はインタフェースが合計3つあるため、3つの異なったネットワーク番号が必要です。

NIC切替方式

本方式では仮想ネットワークを生成しないため、ネットワーク番号は1つだけ割り当てます。

IPアドレス

高速切替方式

各物理インタフェースまたは仮想インタフェースに対して1つのIPアドレスの割り当てが必要です。仮想インタフェースについては、複数のIPアドレスを割り当てることも可能です。本方式では、アドレス形式としてIPv4アドレスおよびIPv6アドレスの双方の使用が可能です。

NIC切替方式

1つのIPアドレスの割り当てが必要です。また、設定により複数のIPアドレスを割り当てることも可能です。本方式では、アドレス形式として、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスの双方の使用が可能です。

RIP方式、およびGS/SURE連携方式

各物理インタフェースまたは仮想インタフェースに対して1つのIPアドレスの割り当てが必要です。仮想インタフェースについては、複数のIPアドレスを割り当てることも可能です。なお、使用可能なアドレス形式はIPv4アドレスです。IPv6アドレスは使用できません。

*1: InfiniBandは、InfiniBand(R) Trade Associationの商標です。


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