PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第5章 操作> 5.2 設定

5.2.2 自動構成ウィザード

システムディスク以外のミラーリング構成設定には、以下の2つの方法があります。

設定メニューからの操作については、「設定メニューからの操作」を参照してください。

 

自動構成ウィザードは、<次へ>を押していくだけで、簡単にミラーボリュームを作成することができる機能です。

自動構成ウィザードでは、I/Oアダプタ、コントローラ、ケーブルの故障時にもアプリケーションからのアクセスが継続可能な構成とするため、異なるI/Oアダプタに接続されたディスクどうしでミラーリング設定を行います。

また、拡張装置(増設ファイルユニットまたは増設ディスクキャビネット)内に拡張機構が増設されている場合には、拡張装置間でミラーリング設定を行います。

なお、自動構成ウィザードでは、より安全性の高いミラー環境を構築するため、ディスク10本につき1本の割合で、スペアディスクを自動的に作成する機能があります。この機能を使用して自動構成を行うためには、最低3本以上のディスクが必要です。

自動構成ウィザードでミラーリングの設定ができるディスク
自動構成ウィザードでミラーリングの設定ができるのは、物理ディスク名が cXtXdX の形式のディスクです。対象となるすべてのディスクが1枚のI/Oアダプタに接続されている場合は、自動構成ウィザードは使用できません。この場合は、各構成設定画面で設定を行ってください。

拡張機構が増設された拡張装置間でのミラーリング設定
自動構成ウィザードを使用して、拡張機構が増設された拡張装置間でミラーリング設定を行うためには、同一拡張装置に接続されている2本のケーブルを処理装置側の同一I/Oアダプタに接続してください。

共用ディスクミラーリング
クラスタシステムで共用されているディスクは、自動構成の対象として選択できません。各構成設定画面から設定を行ってください。

システムディスクのミラーリング
システムディスクは、自動構成を行うことができません。システムディスクのミラーリングは、「システムディスク設定」で行ってください。


自動構成ウィザードの起動は、[設定]:[自動構成]メニューの選択により行います。

[図:自動構成環境設定]

 

◆ミラーリングする構成環境の選択

自動構成ウィザードによるボリュームを作成するための構成環境を設定します。

  1. 「クラス名」の設定

    「クラス名」リスト選択で、「新規」を選択した場合には、クラスを新規に作成して、ボリュームを作成します。すでに作成されているクラスにボリュームを作成する場合には、作成したいクラス名を選択します。クラスが作成されていない場合は、「新規」のみ表示されます。

  2. 「スペアディスク」の設定

    選択されたディスクからスペアディスクを作成する場合には、「自動作成する」を選択します。
    スペアディスクを必要としない場合には、「自動作成しない」を選択してください。

    <次へ>をクリックすると、以下の画面が表示されます。

    [図:ディスク選択]

     

◆ミラーリングするディスクの選択

ミラーリング可能であるディスクの一覧が[選択ディスク]フィールドに表示されます。

ミラーリングしないディスクがあれば、そのディスクのアイコンをクリックし、<削除>ボタンをクリックします。逆に、[候補ディスク]フィールドにミラーリングしたいディスクがあれば、そのディスクのアイコンをクリックし、<追加>ボタンをクリックします。

[候補ディスク]フィールドのディスクをすべて[選択ディスク]フィールドに移動させる場合は、<全て追加>ボタンをクリックします。

逆に、[選択ディスク]フィールドのディスクをすべて[候補ディスク]フィールドに移動させる場合は、<全て削除>ボタンをクリックします。

<次へ>を選択すると、以下の画面が表示されます。

[図:ミラー構成確認]

 

◆ボリューム構成の確認

前の画面で選択されたディスクをGDSが自動的に組み合わせて、ボリュームを作成します。

ボリューム名とそのディスク構成、スペアディスクに設定されたディスクが表示されます。

処理を続行する場合は、<作成>をクリックします。

[図:ミラー構成完了確認]

ボリュームの作成に成功したことを確認し、<完了>を選択します。

[図:メイン画面(自動構成完了後)]

自動構成ウィザードで自動的に作成されたボリューム情報およびディスク情報がメイン画面に表示されます。


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