PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第1章 機能> 1.5 プロキシボリューム

1.5.6 代替ブート環境の作成

プロキシボリュームによるスナップショット機能を使用して、システム運用中に、現在のブート環境(現用ブート環境)に影響を与えずに、別のブート環境(代替ブート環境)を作成することができます。代替ブート環境を利用することにより、システムボリューム(/, /usr, /var, スワップ域)のバックアップおよびリストアの作業に伴うシステム停止時間を、大幅に削減することができます。また、システムボリュームの構成変更、パッチ適用などのシステム変更作業において、システムや業務の停止時間を削減することも可能です。

代替ブート環境は、GDS Snapshotのコマンドを使用して、以下の手順で作成します。

代替ブート環境のブートデバイス名を指定してリブートするだけで、代替ブート環境に切り替えることができます。また、元のブート環境のブートデバイス名を指定してリブートするだけで、元のブート環境に戻すことができます。

代替ブート環境を利用することにより、以下のようなシステムの保守作業や変更作業において、システムおよび業務の停止時間を削減することができます。


代替ブート環境の使用例として、「代替ブート環境を使用したシステムディスクのバックアップとリストア」と「コマンドによるシステムボリュームの拡張」を参照してください。


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