SSF/Backup Facility 運用手引書
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第3章 SSF/Backup Facilityの運用設計

3.3 SSF/Backup Facilityの集中監視

SSF/Backup Facilityを含めた集中監視を行うためには、集中監視製品Systemwalker Centric Manager が必要です。

Systemwalker Centric Managerを使用して運用管理を実行するために、以下のような方針の元に運用方法を検討します。

 

■運用管理の対象

Systemwalker Centric Managerで管理可能なIT資源を以下に示します。

これらの資源を、すべて同一レベルで運用管理することは、多大の労力と時間、コストを必要とするため現実的ではありません。投資と効果のバランスを考慮し、運用管理の対象を選択するようにしてください。

 

■運用管理の検討項目

Systemwalker Centric Managerで実施できる運用管理の項目を検討します。

検討内容

検討項目

定型的な作業

SSF/Backup Facilityの稼働状況を監視し、円滑な運行を管理する

稼働監視

ログファイル、メッセージの監視

SSF/Backup Facilityの安定稼働を妨げるトラブルを検知する

障害監視

     −

業務システムを安定稼働させるために、システムの性能を監視する

性能監視

しきい値監視

運用管理の担当者によるトラブルの復旧を迅速に行い、円滑な運用を維持する

障害復旧

     −

 

◆稼働監視

以下の方法で稼働状況を監視します。

上記の事象を、以下のいずれかの方法で管理者へ通知(自動通知)するように設定します。

また、緊急度が低い場合、または障害発生の履歴管理を行う場合、ログファイルに障害発生履歴を蓄積し、後日、障害状況が確認できるようにします。

 

◆障害監視

障害が発生した場合、Systemwalkerコンソールに表示されるとともに、障害票、電話、ポケベルなどで担当者へ通報するように設定できます。通報手段は、障害の影響度と障害発生時刻によって選択できます。

 

◆性能監視

ネットワーク、システム、アプリケーションの性能を監視し、安定したサービスを提供できるように検討します。

性能監視は、共用資源であるサーバ、ネットワーク、業務アプリケーションが対象となります。

性能監視作業は、以下の方法で実施します。

監視対象

監視の方法

サーバ

CPU性能・メモリ使用量のしきい値監視を行います。

ネットワーク

SNMP・MIBを使用したトラフィックのしきい値監視を行います。

業務アプリケーション

アプリケーション毎の応答時間、CPU使用率の項目についてしきい値監視を行います。

 

◆障害復旧

障害に対する対処は、以下のように行います。

  • Systemwalker Centric Managerの詳細については、製品マニュアルを参照してください。

 


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