SSF/Backup Facility 導入手引書
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第8章 オプション製品の追加導入

8.10 Systemwalker Service Quality Coordinator

 

8.10.1 Agentの導入方法 

ここでは、Agent(含むAgent for Web Server/Agent for DB Server)の導入方法について説明します。

導入するための手順は以下のとおりです。

 

8.10.2 インストール 

 

8.10.2.1 インストール開始前の準備 

インストールを開始すると、以下の項目について問合せがあるので、あらかじめ決定しておいてください。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクトリ

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

定義ファイル格納ディレクトリ

動作中に参照する定義ファイルを格納するディレクトリです。

3

可変ファイル格納ディレクトリ

動作中に変更するファイルを格納するためのディレクトリのパスです。

4

しきい値超えの通知方法

  • しきい値超えが発生した場合、その通知方法として、「イベントログ/syslog」または「Centric Managerイベント連携」のいずれかを選択します。
  • 同じマシン上にSystemwalker Centric Managerがインストールされている場合に、「Centric Managerイベント連携」を選択することで、しきい値超えがCentric Managerに通知されるようになります。

5

Managerのアドレス

接続するManagerのホスト名かIPアドレスです。
Managerがクラスタ運用の場合は、論理ホスト名または論理IPアドレスを指定してください。

6

Managerとの通信方式

AgentからManagerに「Push」するか、Managerから「Pull」するかを選択してください。通常は、Pushを選択してください。

 

8.10.2.2 インストール 

  • クラスタ構成の場合は、両ノードでインストールを行います。

 

以下の手順で、インストールを行います。

  1. SP5000にスーパ・ユーザでログインします。

     

  2. Service Quality CoordinatorのCD-ROMをドライブに挿入します。

     

  3. インストール用のシェルスクリプトを起動します。

     

    # cd /cdrom/cdrom0/FJSVssqc/agent/packages <Return>
    # ./install.sh <Return>

     

  4. インストールが開始されます。

    インストール中、前節で説明した問い合わせが行われますので、事前決定したものを設定してください。

    ここでは、インストール中の問い合せは以下のようにしています。

     

    Default installation information is following:
    Program install directory : /opt
    Fixed configuration directory : /etc/opt
    Variable configuration directory : /var/opt
    Do you want to change the above information? (default: n)[y, n, ?, q]
    > n <Return>
    Please specify manager host name or IP address. [?, q]
    > 10.10.10.10 <Return>
    ----------------------------------------------------------------------
    Current Manager Host is following:
    Manager Host: 10.10.10.10
    Do you want to change the above environment? (default: n)[y, n, ?, q]
    > n <Return>
    ----------------------------------------------------------------------
    Default data transfer method to Manager is following:
    Data transfer method to Manager: push
    Do you want to change the above environment? (default: n)[y, n, ?, q]
    > n <Return>
    ----------------------------------------------------------------------
    Default alert action is following:
    Alert action: syslog
    Do you want to change the above environment? (default: n)[y, n, ?, q]
    > n <Return>
    Do you want to continue with the installation of <FJSVsqcag> [y,n] y <Return>

    ...

    <FJSVsqcag> のインストールに成功しました。
    #

     

  5. 以下のコマンドを実行して、CD-ROMを取り出します。
    # cd / <Return>
    # eject cdrom <Return>

     

8.10.2.3 セットアップ 

以下の手順で、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。

  • クラスタ構成の場合は、両ノードでセットアップを行います。

■収集ポリシーの作成と適用

Agentをインストールした後、収集ポリシーを作成して適用することにより、情報収集が開始されます。

収集ポリシーは、ポリシー作成とポリシー適用という二つのステップで行われます。それぞれのステップは、対応するコマンドを実行することにより行われます。

  • 情報の収集は、収集ポリシーを作成することで、初めて行われます。必ず収集ポリシーを作成した上で、ポリシー適用を実施してください。

 

■サーバ内リソース情報収集ポリシー作成

サーバ内リソース情報の収集ポリシーは、以下の二つの情報を元にして、作成されます。

  • sqcRPolicyコマンドの詳細については、『Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド』の「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照して下さい。

 

コマンドが成功すると、以下のファイルが生成されます。

/opt/FJSVssqc/control/MiddlewareConf.xml

 

■ポリシー適用

ポリシーの作成が完了したら、sqcSetPolicyコマンドで、ポリシーを適用します。

 

  • sqcSetPolicyコマンドの詳細については、『Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド』の「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照して下さい。

 

8.10.2.4 常駐プロセスと起動・停止方法 

常駐プロセスと、起動と停止方法について説明します。

起動・停止の操作は、以下のような場合に必要です。

以下の手順に従って、起動/停止してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。

プロセス

補足

  • dcmd
  • dsa_forwarder
  • dsa_file
  • dsa_tis

dcmdがメインプロセスです。起動確認はこのプロセスで行ってください。
dsa_で始まるプロセスは、動作条件によって、常駐しないことがあります。

 

■停止方法

# /etc/rc0.d/K00ssqcdcm stop <Return>

 

■起動方法

# /etc/rc2.d/S99ssqcdcm start <Return>

 


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