SSF/Backup Facility 導入手引書
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第6章 システムの動作確認

6.2 クラスタ構成の動作確認

 

6.2.1 システムの再起動 

  • 本作業は、プライマリノードとセカンダリノードの両方で行ってください。

導入作業で行った設定をシステムに反映させるために、システムの再起動を行います。

以下のコマンドを実行します。

# shutdown -y -g0 -i6 <Return>

 

6.2.2 SPアシスタントの起動確認 

本確認は、マスターとなるSPシリーズで実施します。

SPアシスタントの起動確認では、関連機能を呼び出すための、SPアシスタントの環境が正しく設定されていることを確認します。以下の手順にしたがって確認を行ってください。この作業は、操作端末でWebブラウザを使用して行います。

  1. スレーブ情報の取得

    • SPシリーズが1台の時には、本操作は不要です。

    スレーブとなるSPシリーズが存在する場合は、getsldef コマンドを実行し、スレーブ情報を取得します。

    # /opt/FJSVsputl/bin/getsldef <Return>
    Success: get slave information.
    #

    • 本コマンドを実行する場合は、スレーブとなるSPシリーズの設定が完了し、システムが正常に起動している必要があります。
      スレーブとなるSPシリーズの設定が完了していない場合や、システムが正常に起動していない場合は、本コマンドの実行が失敗します。

     

  2. 起動確認の準備

    起動確認は、操作端末のWebブラウザで行います。操作端末でWebブラウザを起動してください。

     

  3. SPアシスタントの起動

    SPアシスタントの起動は、WebブラウザからSPアシスタントのURLを指定します。URLは以下のとおり入力してください。

    http://マスタSPシリーズの引継ぎIPアドレス/

     

  4. SPアシスタント認証

    SPアシスタントを起動するための、ユーザの認証を行うための画面が表示されます。以下のユーザ名とパスワードを入力してください。

    ユーザ名: admin
    パスワード: パスワード

     

  5. SPアシスタント起動の確認

    SPアシスタントの起動が成功し、認証が終了すると、以下の画面が表示されます。

     

  6. SPアシスタント起動失敗の対処

    SPアシスタントの起動が失敗した場合、以下に示す2つの原因が考えられます。それぞれ、設定作業の再確認と、必要な場合は再設定作業を行ってください。

     

  7. 手順6の対処で解決しなかった場合の対処

    手順6で行った、SPアシスタントに関連する設定の確認の結果、問題ないことが判明した場合は、システムの基本設定に問題があることが考えられます。以下に示す説明に戻って、設定を再確認してください。

 

6.2.3 関連機能の呼び出し確認 

SPアシスタントでの関連機能の呼び出し確認では、ここまでに行った設定で確認できる範囲で、呼び出し確認を行います。以下の手順にしたがって確認を行ってください。この作業は、操作端末でWebブラウザを使用して行います。

確認作業で、各機能の画面が表示されないなどの問題がある場合は、SPアシスタントの環境設定に異常があることが考えられます。「5.8 SPアシスタントの環境構築」を参照して、設定の確認と、必要であれば再設定を行ってください。

 

6.2.3.1 コマンドログイン機能 

SPアシスタントのメニューよりコマンドログイン機能を呼び出し、コマンドログイン機能の画面が表示されることを確認します。

  1. コマンドログイン機能の選択

    SPアシスタントの機能の選択エリアで、「コマンドログイン」の項目をクリックして選択します。コマンドログインを選択すると、SPシリーズの選択エリアの項目が選択可能となります。

     

  2. 対象SPシリーズの選択

    SPシリーズの選択エリアで、作業を行っているSPシリーズを選択します。

     

  3. コマンドログイン機能の呼び出し

    「実行」ボタンを押下すると、選択したSPシリーズのコマンドログイン機能が呼び出され、以下のような画面が表示されます。

     

6.2.3.2 バックアップ/リストア機能 

SPアシスタントのメニューよりバックアップ/リストア機能を呼び出し、AdvancedCopy Managerの初期画面が表示されることを確認します。

  • バックアップ/リストア機能は、Storage管理サーバの環境構築を行っていない場合、呼び出しができません。そのため、Storage管理サーバを運用済の環境にSPシリーズを追加するときのみ、バックアップ/リストア機能の呼び出し確認作業を行ってください。
  1. バックアップ/リストア機能の選択

    SPアシスタントの機能の選択エリアで、「バックアップ/リストア」の項目をクリックして選択します。

     

  2. バックアップ/リストア機能の呼び出し

    「実行」ボタンを押下すると、Softek AdvancedCopy Managerが呼び出されます。

     

  3. 認証関連ファイルのダウンロード

    Webブラウザ上に表示される画面にリンクされているswstorage.policyを選択すると、Webブラウザのダウンロード用ダイアログボックスが表示されます。そこで、「ファイルに保存」または「このファイルをディスクに保存する」を選択すると以下のダイアログボックスが表示されるので、『Java Plug-inインストールフォルダ\lib\security』ディレクトリ下に、ファイルを保存してください。(認証ダイアログが表示された場合は、「キャンセル」ボタンを押下してください。)

     

     

    • 使用するブラウザによっては、認証関連ファイル保存時に、正しいファイル名で保存されない場合があります。例えば、『swstorage.policy』が『swstorage.policy.policy』になる場合があります。したがって、保存後は必ず、保存したファイル名が正しいかを確認し、正しくない場合は、ファイル名を『swstorage.policy』に修正してください。

    • Java Plug-inインストールフォルダ\lib\security』ディレクトリは、標準では以下の場所にあります。
      C:\Program Files\Java\j2re1.4.2_01\lib\security

     

  4. swstorage.policyファイルの編集

    保存したswstorage.policyファイルを、次のように編集してください。

    • java.policyファイル及び、swstorage.policyファイルはUNIXの改行コードを持っています。UINXの改行コードに対応したテキストエディタを使って編集してください。

     

  5. 認証設定ファイルである「JavaPlug-inインストールフォルダ\lib\security\java.security」ファイルを次のように修正してください。
    ・・・
    # The default is to have a single system-wide policy file,
    # and a policy file in the user's home directory.
    policy.url.1=file:${java.home}/lib/security/java.policy
    policy.url.2=file:${user.home}/.java.policy
    policy.url.3=file:${java.home}/lib/security/swstorage.policy
    ・・・

    • 認証設定ファイルの修正後は、必ずWebブラウザを再起動してください。

     

  6. Webブラウザ再起動後に、再度手順1,2を行い、Softek AdvancedCopy Managerを呼び出します。

    Softek AdvancedCopy Managerの初期画面が呼び出され、認証ダイアログが表示されます。

    ユーザ名とパスワードを答えると、以下に示すSoftek AdvancedCopy Managerのサーバ一覧画面が表示されます。

     

  7. 本SPシリーズに接続されているETERNUS3000/6000,GR seriesをダイレクトバックアップに認識させます。

    AdvancedCopy Managerの[サーバ一覧]画面から追加するETERNUS3000/6000,GR seriesを管理するSPシリーズを選択し、右クリックして、[サーバの変更]ダイアログを開きます。ここでOKボタンを押してください。

     

  8. LMF Liteの動作確認

    LMF Liteを使用する場合は、LMF Liteの動作についても確認してください。(LMF Liteにテープを登録し、LMF Liteのコマンドで登録したテープを確認してください。)

    • LMF Liteの操作方法については、『LMF Lite 使用手引書』を参照してください。

     

6.2.3.3 RAID管理機能 

SPアシスタントのメニューよりRAID管理機能を呼び出し、RAID管理機能の画面が表示されることを確認します。

  1. RAID管理機能の選択

    SPアシスタントの機能の選択エリアで、「RAID管理機能」の項目をクリックして選択します。

     

  2. RAID管理機能の呼び出し

    「実行」ボタンを押下すると、RAID管理機能が呼び出され、以下のような画面が表示されます。

     

6.2.3.4 クラスタ管理機能 

SPアシスタントのメニューよりクラスタ管理機能を呼び出し、クラスタ管理機能の画面が表示されることを確認します。

  1. クラスタ管理機能の選択

    SPアシスタントの機能の選択エリアで、「クラスタ管理」の項目をクリックして選択します。クラスタ管理を選択すると、SPシリーズの選択エリアの項目が選択可能となります。

     

  2. 対象SPシリーズの選択

    SPシリーズの選択エリアで、作業を行っているSPシリーズを選択します。作業を行っているSPシリーズを選択すると、ノードの選択エリアの項目が選択可能となります。

     

  3. 対象ノードの選択

    ノードの選択エリアでどちらかのノードを選択します。

     

  4. クラスタ管理機能の呼び出し

    「実行」ボタンを押下すると、選択したSPシリーズのクラスタ管理機能が呼び出され、以下のような認証画面が表示されます。“管理者パスワードの設定”で設定したとおりのパスワードを入力してください。

    認証が完了すると、以下のようなWeb-Based Admin View 画面が表示されます。

     

  5. RMSの起動

    「Global Cluster Services」−「Cluster Admin」でCluster Adminを起動し、Cluster Adminの「RMS」タブをクリックしてRMSを起動します。

     

  6. クラスタテーブルの表示

    RMSツリーのクラスタアイコンを選択し、右クリックします。表示されるポップアップメニューから[クラスタテーブルの表示]をクリックします。

     

  7. 状態の確認

    両方のノードがOnline 状態であることと、運用側ノードのuserApplicationがOnline 、待機側ノードがStand By 状態であることを確認します。

     

6.2.3.5 ノードメンテナンス管理機能 

SPアシスタントのメニューよりノードメンテナンス機能を呼び出し、ノードメンテナンス機能の画面が表示されることを確認します。

  1. ノードメンテナンス機能の選択

    SPアシスタントの機能の選択エリアで、「ノードメンテナンス」の項目をクリックして選択します。ノードメンテナンスを選択すると、SPシリーズの選択エリアの項目が選択可能となります。

     

  2. 対象SPシリーズの選択

    SPシリーズの選択エリアで、作業を行っているSPシリーズを選択します。作業を行っているSPシリーズを選択すると、ノードの選択エリアの項目が選択可能となります。

     

  3. 対象ノードの選択

    ノードの選択エリアでどちらかのノードを選択します。

     

  4. ノードメンテナンス機能の呼び出し

    「実行」ボタンを押下すると、選択したSPシリーズのノードメンテナンス機能が呼び出され、以下のような画面が表示されます。(<Return>キーを一回押下すると、loginプロンプトが表示されます。)

     

6.2.3.6 問題が発生した場合の対処

問題が発生した場合は、本書の「第5章 クラスタ構成での導入」の作業内容に誤り等がないか確認してください。

作業内容に異常がない場合は、『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』の「付録C トラブルシューティング」を参照し、正常な運用ができるよう対処を行ってください。

 


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