SSF/Backup Facility 導入手引書
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第3章 導入作業の準備

3.5 ネットワーク設定

ネットワーク設定では、SSF/Backup Facilityを運用するために必要な、基本となるSSF/Backup Facilityのネットワークの設定を行います。ネットワーク設定には、以下の作業があります。これらの作業は、リモートコンソールで行います。

 

ここでは、以下に示すノードの情報で、設定を行う手順を説明します。

シングル構成

IPアドレス

172.17.0.1

クラスタ構成

プライマリノード

IPアドレス

172.17.0.1

セカンダリノード

IPアドレス

172.17.0.2

ノード共通

ネットマスク

255.255.255.0

  • 導入時に限り、業務LANに対するネットワーク設定を変更することができます。
  • ノード名は、変更することはできません。
  • クラスタ構成の場合は、両方のノードで設定を行う必要があります。

 

3.5.1 IPアドレス設定

  • 操作端末のWebブラウザでプロキシを設定している場合は、SSF/Backup Facilityの変更後のIPアドレスにもプロキシを使用しないように設定してください。

 

ノードのIPアドレスの変更には、以下のファイルを使用します。

/etc/inet/hostsファイルを以下のように変更します。

#
# Internet host table
#
127.0.0.1     localhost
172.17.0.1    node1  loghost  ← ノードのIPアドレスに変更

 

3.5.2 ネットマスク設定

ネットマスク情報を設定します。この作業は、クラスタ構成の場合は、両ノードで行ってください。

 

ネットマスク設定には、以下のファイルを使用します。

/etc/inet/netmasksファイルを以下のとおり編集し、ネットマスクの設定を行います。以下は、クラスタ構成における変更例です。

...
172.17.0.0   255.255.255.0 ← ノードのネットマスクに変更

# generated by Cluster Initial Setup
# January 12, 2000 3:52 PM
192.168.0.0    255.255.255.0
192.168.1.0    255.255.255.0

 

3.5.3 ネームサービス設定

ネットワークのホスト名などの検索に、ネームサービスを使用する場合は、ネームサービスの設定が必要です。SSF/Backup Facilityでは、ネームサービスとしてDNS(Domain Name System)を使用することができます。この作業は、クラスタ構成の場合は、両ノードで行ってください。

  • ネームサービス設定の詳細手順は、『Solaris9 System Administrator Collection』の「Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)」から“DNS の設定と管理”を参照してください。

 

■DNS設定

DNSの設定では、事前に以下の項目の情報を知っておく必要があります。

 

ここでは、以下に示すネームサービスの情報で設定を行う手順を説明します。

DNSサーバIPアドレス

172.17.0.100

ドメイン名

domain.name

DNS設定には、以下のファイルを使用します。

 

  1. DNSサーバの設定

    vi等のエディタを使用して/etc/resolv.confファイルにDNSサーバIPアドレスとドメイン名の設定を行います。/etc/resolv.confファイルは、以下のとおりの形式となっています。運用環境に合わせて値を変更してください。また、このファイルは存在しない場合があります。その場合は、新規にファイルを作成し、以下の内容をすべて入力してください。

    # DNS Master Server address
    nameserver 172.17.0.100
    # domain name
    domain domain.name

  2. /etc/nsswitch.confファイルの設定

    ホスト名の検索に、DNSを使用するよう設定する必要があります。以下のとおりコマンドを実行してください。

    # cp /etc/nsswitch.dns /etc/nsswitch.conf <Return>
    # 

 

3.5.4 デフォルトルータ設定

デフォルトルータ情報を設定します。この作業は、クラスタ構成の場合は、両ノードで行ってください。

デフォルトルータの設定では、事前に以下の項目の情報を知っておく必要があります。

ここでは、以下に示すネームサービスの情報で設定を行う手順を説明します。

デフォルトルータIPアドレス

172.17.0.111

 

デフォルトルータ設定には、以下のファイルを使用します。

vi等のエディタを使用して/etc/defaultrouterファイルにデフォルトルータIPアドレスの設定を行います。/etc/defaultrouterファイルは、以下のとおりの形式となっています。運用環境に合わせて値を変更してください。また、このファイルが存在しない場合は、新規にファイルを作成してください。

172.17.0.111

 

3.5.5 リモートコンソールのIPアドレス設定

3.5.5.1 モデル250/450の場合 

リモートコンソールのIPアドレスの変更は、システム監視機構(eXtended System Control Facility:XSCF)のマニュアルの手順に従って行ってください。

  • リモートコンソール接続装置のIPアドレスの変更手順は、『eXtended System Control Facility ユーザーズガイド』「2.2.1 ネットワーク設定」を参照してください。

 

3.5.5.2 モデル650の場合 

リモートコンソールのIPアドレスの変更は、リモートコンソール接続装置の取扱説明書の手順に従って行ってください。

  • リモートコンソール接続装置のIPアドレスの変更手順は、『リモートコンソール接続装置 取扱説明書』を参照してください。

 


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