PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版）

F.2.23 sfcquotaon(1M), sfcquotaoff(1M) quota機能の有効化および無効化

◆形式

sfcquotaon [ -v ] filesystem ...

sfcquotaoff [ -v ] filesystem ...

◆機能説明

　sfcquotaon は、オペランド filesystem で指定された GFS 共用ファイルシステムの quota 機能を有効化します。

　sfcquotaoff は、オペランド filesystem で指定された GFS 共用ファイルシステムの quota 機能を無効化します。

　filesystem は、ファイルシステムのマウントポイントまたは GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊デバイスでなければなりません。

　quota 機能を有効化するには、そのファイルシステムのルート・ディレクトリに所有者が root の quotas という名前のファイルがなければなりません。このファイルの詳細については sfcedquota(1M) を参照してください。

　指定されたファイルシステムがアンマウント状態の場合に quota 機能を変更した結果は、次回のマウント時に有効になります。

　指定されたファイルシステムがマウント状態の場合には、現在の quota 機能を変更します。また quota 機能が有効または無効であることを示すために、各ノードの /etc/mnttab の対応するエントリの mntopts フィールドを更新します。UFS と同様に mount(1M) でquota 機能の状態を確認できます。

◆オプション

　以下のオプションが指定できます。

sfcquotaon

-v

　quota 機能が有効化された各ファイルシステムについてメッセージを表示します。

sfcquotaoff

-v

　quota 機能が無効化にされた各ファイルシステムについてメッセージを表示します。

◆オペランド

　以下のオペランドが指定できます。

filesystem

　対象とするファイルシステムのマウントディレクトリまたは代表パーティションのブロック特殊デバイスを指定します。

◆使用例

# sfcquotaon /mnt



# sfcquotaoff /mnt

◆関連ファイル

quotas

　ファイルシステムのルート・ディレクトリにある quota 情報ファイル

/etc/mnttab

　マウント中のファイルシステムのテーブル

/etc/vfstab

　ファイルシステムの環境ファイル

◆関連項目

sfcedquota(1M), sfcinfo(1M), sfcquota(1M), sfcquotadm(1M), sfcrepquota(1M).

"Solaris X Reference Manual Collection" の mnttab(4), vfstab(4).

◆注意事項

• 　GFS 共用ファイルシステムでは、/etc/vfstab の mntopts フィールドに“rq”または“quota”と記されていても無視します。
• 　他ノードでマウント状態であっても、sfcquotaon または sfcquotaoff を実行するノードでマウント状態でない場合にはクォータ機能を有効、もしくは無効にできません。
• 　sfcquotaoff を実行してもファイルシステムが保持する internal quotas ファイルが残っていると、該当ユーザの制限値が設定されたままである場合、sfcquota -v により制限値が表示されます。sfcquotadm -d で internal quotas ファイルを削除することで、表示されなくなります。
• 　sfcinfo(1M) の -q オプション指定で表示される quota 機能の状態が、“off-on” または “on-off” の場合、sfcquotaon または sfcquotaoff を再度実行してください。