PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.2 GFSローカルファイルシステム専用コマンド

B.2.9 sfxnewfs(1M) GFSローカルファイルシステムの構築

◆形式

sfxnewfs [ -Nv ] [ mkfs-options ] [-L raw_device_file] [-D raw_device_file,...] raw_device_file

◆機能説明

 sfxnewfs は GFSローカルファイルシステムの構築のための mkfs_sfxfs(1M) のフロントエンドです。sfxnewfs は適切なパラメタを計算し、mkfs_sfxfs(1M) を呼び出します。

 インタラクティブ(標準入力が端末)に sfxnewfs を実行すると、ファイルシステムを作成する前に確認を行います。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-N

 ファイルシステムの作成に使用するパラメタを表示します。
 ファイルシステムは実際には作成しません。

-v

 冗長モード。mkfs_sfxfs(1M) に渡すパラメタを含め、動作を表示します。

mkfs-options

 mkfs_sfxfs(1M) に渡すデフォルトパラメタは以下のオプションで変更します。
-i nbpi
 i ノード 当たりのバイト数を指定します。
 省略時の値は 8192 です。
 メタデー領域を節約したい場合には大きくします。
 指定できる値の最小値は 512 で、最大値は 1048576 です。
-f free
 ファイルシステムの空き領域の最小パーセントを指定します。
 省略時の値は 10% です。
 指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
-m mfree
 V データ領域の空き領域の最小パーセントを指定します。
 省略時の値は 10% です。
 指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
-o space|time
 領域または時間の最適化の選択を指定します。
 space は領域を示し、time は時間を示します。
 省略時の値は time です。
-n maxnode
 ファイルシステムを共用するノード数について、将来 sfxnode(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。省略時の値は、16 です。
 指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 16 です。
-l maxvol
 ファイルシステムを構成するパーティション数について、将来 sfxadd(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。省略時の値は、16 です。
 指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 32 です。
-d maxdsz
 ファイルシステムのデータ領域のサイズについて、追加するデータパーティションを含めた合計の最大値を指定します。この値の指定により、メタ領域サイズ、アップデート領域サイズが、データパーティションを追加した場合の適正な値に設定されます。省略時は、指定されたパーティションによるファイルシステムサイズでメタ領域サイズ、アップデート領域サイズが設定されます。
 単位は、メガバイトです。
 1 テラバイト (1048576 メガバイト) を超える値を指定できません。
-a metasz
 メタデータ領域サイズを指定します。単位は、メガバイトです。
 代表パーティションのサイズを超えて指定することはできません。
 省略時は、ファイルシステムサイズの約 10% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 10% の値に設定されます。
-g logsz
 アップデートログ領域サイズを指定します。単位は、メガバイトです。
 省略時の値は、ファイルシステムサイズの約 1% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 1% の値になります。ただし、その値が 5 メガバイト未満の場合は、5 メガバイト、50 メガバイトを超える場合は、50 メガバイトになります。
 指定できる値の最小値は 5 で、最大値は 100 です。
-e nblkpext
 1 エクステントで管理する平均ブロック数を指定します。
 データ域のフラグメントファクタとして利用します。
 省略時の値は 1 です。
 指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 100 です。
-A
 データパーティションが指定された場合に、代表パーティションにデータ領域を含めない構成をとる場合に指定します。データパーティションが指定されなかった場合は、本指定は無効になります。
-L raw_device_file
 アップデートログパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。
 アップデートログパーティションは、アップデートログ領域として使用される領域以外は、未使用な領域になります。アップデートログ領域のサイズにあったパーティションを指定してください。
-D raw_device_file,...
 データパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。複数指定する場合は、コンマで区切って指定してください。

◆オペランド

 以下のオペランドを指定できます。

raw_device_file

 代表パーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。

◆使用例


# sfxnewfs /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301

# sfxnewfs -L /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0601 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301

# sfxnewfs -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0400,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0500 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301


◆関連項目

fsck_sfxfs(1M), mkfs_sfxfs(1M), sfxadd(1M), sfxnode(1M), sfxtune(1M), fs_sfxfs(4).


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