PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第15章 ファイルシステム設計> 15.2 システム設計

15.2.5 11個以上のGFS共用ファイルシステムを使用する場合

 11 個以上の GFS 共用ファイルシステムを使用する場合は、GFS 共用ファイルシステムを使用する全ノードにおいて /var ファイルシステムを作成し、ルートファイルシステムを配置しているローカルディスク装置とは別のローカルディスク装置に配置してください。

 上記の条件を満たさないシステムの場合、ノードダウン、ノード停止、アンマウントにともなって行われる MDS ダウンリカバリに失敗し、GFS 共用ファイルシステムが閉塞することがあります。

以下に /var を別のローカルディスク装置に配置に分ける手順の例を示します。

1.スーパーユーザーになります。


% su


2.システムをシングルユーザーモードに移行します。


# shutdown -g0 -y


3.newfs(1M) を使用して、新規に /var とするファイルシステムを別のローカルディスク装置に作成し、/newvar へマウントします。


# newfs /dev/sfdsk/classXX/rdsk/volumeXX

# mount -F ufs /dev/sfdsk/classXX/dsk/volumeXX /newvar


4. ufsdump(1M), ufsrestore(1M) を使用して、/var 配下のファイルを /newvar へコピーします。


# ufsdump 0cf - /var | (cd /newvar ; ufsrestore xf - )

  :

  DUMP: Mapping (Pass I) [regular files]

  DUMP: Mapping (Pass II) [directories]

  DUMP: Writing 63 Kilobyte records

  DUMP: Estimated 6928072 blocks (3382.85MB).

  DUMP: Dumping (Pass III) [directories]

  DUMP: Dumping (Pass IV) [regular files]

  DUMP: 63.78% done, finished in 0:05

  DUMP: 6927982 blocks (3382.80MB) on 1 volume at 3740 KB/sec

  DUMP: DUMP IS DONE

set owner/mode for '.'? [yn] y


5. /var 配下のファイルを移動および削除します。


# mv /newvar/var/* /newvar/.

# rmdir /newvar/var

# rm -rf /var/*


6. vi(1) を使用して、/etc/vfstab ファイルに /var ファイルシステムのマウントポイント定義を追加します。

 以下に、追加するエントリの例を示します。


/dev/sfdsk/classXX/dsk/volumeXX /dev/sfdsk/classXX/rdsk/volumeXX /var ufs 1 no -


7. システムをリブートします。


# shutdown -y -i6 -g0


 ファイルシステム間でファイルをコピーする方法の詳細については、Solaris X System Administrator Collection "Solaris のシステム管理" を参照してください。

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