PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書
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第1部 概要> 第2章 Web-Based Admin Viewの導入> 2.4 Web-Based Admin Viewの初期設定

2.4.1 管理サーバの構築

Web-Based Admin Viewの管理サーバを監視ノードとは独立した構成(3層モデルで使用する場合の構築方法について、説明します。

この構築手順は、インストール時に既に設定を行っている場合には必要ありません。

既に設定が行われているか、また設定値が正しいものかについて、まず以下の"■確認方法"に従って確認を行ってください。

確認方法

設定が既に行われているか、また設定値が正しいかについて、以下の方法で確認できます。

必要に応じて、以下の操作を行ってください。

◆3層モデルの管理サーバが構築されているか

ここでは、3層モデル用に管理サーバが構築されていることを確認します。

  1. 各ノードで認識しているプライマリ管理サーバが、実際のプライマリ管理サーバであるか確認します。

    管理サーバと、全ての監視ノードで以下のコマンドを実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam primary-server

    結果として表示されるIPアドレスが、実際のプライマリ管理サーバの"自ホストを識別するためのIPアドレス(mip)"と一致していることを確認します。

    一致していない場合は、プライマリ管理サーバが正しく構築できていません。"■構築手順"に従い管理サーバの構築を行ってください。

  2. 各ノードで認識しているセカンダリ管理サーバが、実際のセカンダリ管理サーバであるか確認します。

    管理サーバと、全ての監視ノードで以下のコマンドを実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam secondary-server

    結果として表示されるIPアドレスが、実際のセカンダリ管理サーバのmipと一致していることを確認します。

    一致していない場合は、セカンダリ管理サーバが正しく構築できていません。"■構築手順"の"管理サーバの構築方法"に従い管理サーバの構築を行ってください。

◆「ネットワークを分離する形態」となっているか

ここでは、「ネットワークを分離する形態」を用いる場合にのみ、確認してください。

確認操作は、全てのプライマリ、セカンドリ管理サーバ上で行ってください。

  1. mipの値が正しく設定されていることを確認します。

    以下のコマンドを実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam mip

    結果として表示されるIPアドレスが、実行している管理サーバで"自ホストを識別するためのIPアドレス(mip)"と一致していることを確認してください。

    一致していない場合は、実行している管理サーバのmipが正しく設定されていません。"■構築手順"の"「ネットワークを分離する形態」の構築方法"に従い、設定を行ってください。

  2. httpipの値が正しく設定されていることを確認します。

    以下のコマンドを実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam httpip

    結果として表示されるIPアドレスが、実行している管理サーバの"クライアント向けに公開しているIPアドレス(httpip)"と一致していることを確認してください。

    一致していない場合は、実行している管理サーバのhttpipが正しく設定されていません。"■構築手順"の"「ネットワークを分離する形態」の構築方法"に従い、設定を行ってください。

  3. ネットワークを分離する形態になっているか確認します。

    手順1.の実行結果(mip), 手順2.の実行結果(httpip)を比較してください。

    一致している場合は、ネットワークを分離する形態に構築されていません。"■構築手順"の"「ネットワークを分離する形態」の構築方法"に従い、設定を行ってください。

    一致していない場合は、既にネットワークを分離する形態で構築されています。

以上の確認で問題がありましたら、指示に従って構築を行ってください。

■構築手順

以下の方法に従って、管理サーバの構築を行ってください。

設定が正しく行なわれていなかった管理サーバおよび監視ノードの値についてのみ変更を行ってください。
  1. 管理サーバの構築

    プライマリ、セカンダリ管理サーバについての設定を、以下の手順で行ってください

    「ネットワークを分離する形態」の構築については、ネットワークを分離する形態を用いる場合のみ行ってください。

    管理サーバの構築方法
    "管理サーバの変更""■コマンドで設定する方法"に従って、以下の手順で設定します。(この設定では、"■コマンドで設定する方法"の内、手順1、2のみを行います。)操作は、全ての管理サーバ、および監視ノードで行ってください。
    1. 手順1.に従って、Web-Based Admin Viewを停止してください。
    2. 手順2.に従って、管理サーバのIPアドレスを設定します。
    「ネットワークを分離する形態」の構築方法:
    "管理サーバにおけるネットワークの分離""■コマンドで設定する方法"に従って以下の手順で行います。(この設定では、"■コマンドで設定する方法"の内、手順1.のみを行います)操作は、全ての管理サーバで行ってください。
  2. Web-Based Admin Viewの再起動

    設定した値を有効にするために、設定を行なった全ての管理サーバ、および監視ノードで再起動を行ってください。

    再起動方法については、"再起動"参照してください。

構築する管理サーバ、およびクラスタシステムを構成する各ノードのhostsファイルをvi(1)などで編集し、管理サーバおよびクラスタシステムを構成する全ノードのホスト情報(IPアドレス、ホスト名)を定義してください。なお、Solaris OSの場合、hostsファイルは、/etc/inet/hosts となり、Linux(R)の場合、/etc/hosts となります。

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