PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書 |
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第1部 概要 | > 第2章 Web-Based Admin Viewの導入 | > 2.3 GLS使用時のWeb-Based Admin Viewの設定 |
GLS (伝送路二重化機能)の NIC切替方式を使用して、mipを二重化する場合は、自動的に任意の監視ノードをセカンダリ管理サーバとして運用する設定(セカンダリ管理サーバの運用変更)は有効にはなりません。
Web-Based Admin Viewは、セカンダリ管理サーバの選出にマルチキャストIPアドレスを使用しますが、GLSのNIC切替方式では、マルチキャストIPアドレスをサポートしていません。このため、GLSによるNICの切替えが発生しても、プライマリ管理サーバからセカンダリ管理サーバへの切替えが行えません。
GLSのNIC切替方式には、引継ぎ対象として設定できるIPアドレスが2種類あります。
論理IPアドレスと物理IPアドレスが二重化されます。
物理IPアドレスのみが二重化されます。
GLSによって二重化されたIPアドレスをクラスタシステムの業務(userApplication)の引継IPアドレスとして使用した場合には、業務の状態遷移によってWeb-Based Admin Viewからの監視および操作が継続できなくなります。そのため、mipやhttpipには、業務の状態遷移に関係なく使用できるIPアドレスを設定する必要があります。
管理サーバ(Web-Based Admin Viewの動作するノード)が、クラスタシステムのノードとして使用されているかどうかで、設定できるIPアドレスが以下のように異なります。
物理IPアドレスのみ設定できます。
設定できるIPアドレスはありません。
クラスタシステムの業務の状態遷移には影響しないため、論理IPアドレスまたは物理IPアドレスのいずれも設定することができます。
3層モデルでは、ノードの役割によって設定できるIPアドレスが異なります。
論理IPアドレス引継、または物理IPアドレス引継により二重化されたいずれのIPアドレス(論理IPアドレス、物理IPアドレス)も設定することができます。
論理IPアドレス引継によって二重化された物理IPアドレスを設定します。
2層モデルでは論理IPアドレス引継の物理IPアドレスを設定します。
各構成要素とその意味は以下の通りです。
Network Interface Cardの略で、PCあるいはWorkstationに装着して,LANの伝送媒体へ接続する機器です。
物理インタフェースに付与するIP アドレスを表す。
相手装置と通信を行うため、論理インタフェースに割当てる自側のIP アドレスを表す。
二重化されたIPアドレスの設定手順を以下に示します。
IPアドレスを変更する管理サーバもしくは監視ノードで、以下のコマンドを実行します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <mip>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <httpip>
<mip>は、mipです。論理IPアドレスまたは、物理IPアドレスを設定します。
<httpip>は、httpipです。論理IPアドレスまたは、物理IPアドレスを設定します。
変更した監視ノードがクラスタ管理サーバの場合には、全ての管理サーバおよび監視ノードで管理サーバの設定を変更してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレス>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレス>
参照先で、<プライマリ管理サーバのIPアドレス>及び<セカンダリ管理サーバのIPアドレス>で示されるIPアドレスには、それぞれの管理サーバのmipを設定してください。
NIC切替方式では、異常が発生してから切り替えるまでに10秒〜3分(デフォルト:25〜30秒)の時間を要しますので、この間にクライアントと管理サーバ間の接続が切れることがあります。
この場合は、使用しているブラウザを一旦終了し、切替え完了後に再度管理サーバに接続するか、または、0007のメッセージが表示されている場合は、そのメッセージに<はい>で応答することで、接続可能な管理サーバに接続することができます。
Web-Based Admin Viewの動作環境設定で、クライアントと管理サーバ間の接続を監視する時間(デフォルト:10秒)を長くすると、NIC切替えの間にクライアントと管理サーバ間の接続が切れ難くなります。その反面、ノードの停止やパニック発生時のセッションのダウン検出が遅延してしまいます。これらをふまえて、クライアントと管理サーバ間の接続を監視する間隔を変更してください。
接続監視時間には、NICに異常が発生してから切り替わるまでの時間を上回る値(10〜180秒)を設定してください。
接続監視時間の設定については、"動作環境設定"を参照してください。動作環境設定の画面では、最大60秒までの設定しかできませんが、コマンドを使用すると60秒以上の値を設定できます。
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