PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書
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第1部 概要> 第2章 Web-Based Admin Viewの導入> 2.3 GLS使用時のWeb-Based Admin Viewの設定

2.3.1 高速切替方式を使用する場合

GLS(伝送路二重化機能)の高速切替方式の設定を行った後に、以下の手順でWeb-Based Admin Viewの設定を行う必要があります。

GLSの高速切替方式の設定を行った管理サーバおよび監視ノードのみ設定が必要です。

■クライアントの設定(IP経路テーブルの設定)

仮想IPアドレスA、IPアドレスA

プライマリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。

仮想IPアドレスB、IPアドレスB

セカンダリ管理サーバ上にGLSで定義されている仮想IPアドレスと、その仮想IPアドレスで束ねられる物理インタフェース名に相当するIPアドレスのうち、クライアントと同一ネットワークに接続されているもの。

サブネットマスク

255.255.255.255 を設定します。

routeコマンドで設定された情報は、クライアントが再IPLされると消去されるため、スタートアップフォルダにバッチファイル、あるいはログプロシジャ等に登録しておくことをお勧めします。

◆2層モデルでの例

以下のような2層モデルにおけるwvSetparamおよびwvSetupコマンドを使った設定例を示します。

  1. クライアントAでの設定

    C:\Windows>route add <vIPx> 255.255.255.255 <rIPa>

    C:\Windows>route add <vIPy> 255.255.255.255 <rIPd>

  2. クライアントBでの設定

    C:\Windows>route add <vIPx> 255.255.255.255 <rIPb>

    C:\Windows>route add <vIPy> 255.255.255.255 <rIPc>

■ IPアドレスの設定

二重化されたIPアドレスの設定手順を以下に示します。

  1. Web-Based Admin Viewの停止

    "停止"参照し、全ての管理サーバおよび監視ノードのWeb-Based Admin Viewを停止します。

  2. IPアドレスの設定

    GLSの仮想IPアドレスを設定する管理サーバおよび監視ノードで以下のコマンドを実行します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <mip>

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <httpip>

    <mip>は、mipです。仮想IPアドレスを設定します。

    <httpip>は、httpipです。仮想IPアドレスを設定します。

  3. 管理サーバの変更

    変更した監視ノードがクラスタ管理サーバの場合には、全ての管理サーバおよび監視ノードで管理サーバの設定を変更します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレス>

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレス>

    参照先で、<プライマリ管理サーバのIPアドレス>及び<セカンダリ管理サーバのIPアドレス>で示されるIPアドレスには、それぞれの管理サーバのmipを設定してください。

  4. Web-Based Admin Viewの再起動

    "再起動"参照し、全ての管理サーバおよび監視ノードののWeb-Based Admin Viewを再起動します。


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