システムパラメータ診断 ユーザーズガイド 1.1
目次 前ページ次ページ

第2章 コマンド・リファレンス

2.1 fjprmchk(1M)

【名前】

fjprmchk − システムパラメータの診断

【形式】

/opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmchk

【機能説明】

fjprmchkは、/etc/systemファイルに記述されたチューニング可能パラメータの形式、値の範囲(最小値〜最大値)、パラメータの組合せで算出される値およびパラメータ名の重複を診断し、不適切な設定を検出した場合にはメッセージを出力します。

診断するシステムパラメータの詳細は、“1.3 対象システムパラメータ”を参照してください。

【オプション】

なし

【終了ステータス】

以下の終了ステータスを返します。

0
診断は正常に終了した
1
診断で警告または情報レベルの問題を検出した
2
診断で致命的な問題を検出した
>3
エラーが発生した

【ファイル】

/etc/system

/var/opt/FJSVparam/log/boot_ok.[0-9]

/var/opt/FJSVparam/log/pre_mod.[0-9]

/var/opt/FJSVparam/log/fjparam.[01]

【関連項目】

fjprmset(1M)

2.2 fjprmset(1M)

【名前】

fjprmset − チューニング可能パラメータの設定

【形式】

/opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmset [-f] -a pname=value ... [-d pname ...]

/opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmset [-f] [-a pname=value ...] -d pname ...

/opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmset [-f] -i [prm_file]

【機能説明】

fjprmsetは、/etc/systemファイルのチューニング可能パラメータを診断し、パラメータの追加、変更および削除を行います。指定できるのは、以下の形式で設定するチューニング可能パラメータのみです。

set|SET [module:]symbol=value

不適切な設定を検出した場合は、メッセージを出力し/etc/systemに反映しません。

【オプション】

以下のオプションを指定できます。

-a pname=value
パラメータを追加します。設定したいパラメータ名と値の対を指定します。複数個の-aまたは-dを指定できますが、同一パラメータ名は指定できません。既存のパラメータを変更する場合は、-fを同時に指定します。
-d pname
パラメータを削除します。削除したいパラメータ名を指定します。複数個の-aまたは-dを指定できますが、同一パラメータ名は指定できません。
-f
パラメータを無条件に変更します。通常は既存のパラメータを置換しません。
-i
追加または削除したいパラメータを、ファイルprm_fileで指定します。パラメータは以下の形式で記述し、1つのパラメータ指定は復帰改行文字で終了します。
追加・変更: pname=value
削除: pname
本オプションは、-aまたは-dと同時に指定できません。既存のパラメータを変更する場合は、-fを同時に指定します。

【オペランド】

以下のオペランドを指定できます。

prm_file
パラメータ名と値を記述したファイルのパス名。省略した場合は、パラメータ名と値をEOFまで標準入力から読み込みます。

【終了ステータス】

以下の終了ステータスを返します。

0
設定は正常に終了した
1
既存のチューニング可能パラメータで問題を検出した
2
設定するチューニング可能パラメータで問題を検出した
>3
エラーが発生した

【ファイル】

/etc/system

/var/opt/FJSVparam/log/boot_ok.[0-9]

/var/opt/FJSVparam/log/pre_mod.[0-9]

/var/opt/FJSVparam/log/fjparam.[01]

【関連項目】

fjprmchk(1M)

【注意事項】

1つのパラメータ文字列は、パラメータ名と値を合わせて指定できる長さが75文字までで、空白文字を含めることはできません。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2003-2005