システムパラメータ診断 ユーザーズガイド 1.1 |
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システムパラメータ診断は、Solaris (TM) オペレーティングシステムで変更される可能性が高いシステム設定について、Solaris OS の正常動作を妨げる設定を検出して報告します。診断の対象となるシステム設定の詳細は、“1.3 対象システムパラメータ”を参照してください。
システムのブート時およびシャットダウン時に自動的に診断を行い、/etc/systemファイルが変更されている場合は、/var/opt/FJSVparam/logディレクトリにバックアップします。
不適切な設定を検出した場合は、システムメッセージを出力します。さらに、一部のチューニング可能パラメータについては、バックアップした最新の有効な値またはデフォルトに修正します。
チューニング可能パラメータ(/etc/systemファイル)を変更した場合は、fjprmchk(1M)で設定内容を診断できます。
example# /opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmchk
また、fjprmset(1M)を使用すると、チューニング可能パラメータの設定と診断が同時にできます。
example# /opt/FJSVparam/bin/sparcv9/fjprmset -a semsys:seminfo_semmni=20
コマンドの詳細は、“第2章 コマンド・リファレンス”を参照してください。
システムパラメータ診断は、以下の環境で動作します。
診断の対象となるシステムパラメータについて説明します。
それぞれのチューニング可能パラメータの詳細は、「Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル」を参照してください。
なお、Solaris 10 OS では、System V IPCパラメータを診断しません。
パラメータの形式、値の範囲(最小値〜最大値)およびパラメータの組合せで算出される値を調べます。値の範囲については、fjprmchk(1M)またはfjprmset(1M)実行時にメッセージを出力します。
なお、semsys:seminfo_semmnuおよびsemsys:seminfo_semumeについては、システムのブート時またはシャットダウン時に、/etc/systemファイル内の設定をバックアップした最新の有効な値またはデフォルトに変更することがあります。
物理メモリが256Gbyte以上の場合、fsflush関連パラメータの値を調べます。
通常システムでは設定すべきでないため、システムのブート時またはシャットダウン時に削除します。
fjprmchk(1M)またはfjprmset(1M)実行時に、複数回設定されているパラメータ名を調べます。
スワップ領域のサイズおよびsavecoreディレクトリの空き容量を調べます。設定については、「ハードウェアプラットフォームガイド」を参照してください。
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