Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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第1部 SCFドライバ> 第3章 コマンド・リファレンス> 3.13 iompadm(1M)> 3.13.1 iompadmのサブコマンド

3.13.1.1 infoサブコマンド

【機能説明】

指定されたインタフェース、またはすべてのインタフェースの構成情報および通信パスの状態を表示します。
インタフェース名を省略した場合、システム上でIOMPを構成するすべてのインタフェース(SCFドライバ以外のIOMPドライバを含む)の情報を表示します。
SCFドライバに関しての情報を表示する場合は、インタフェース名に"/dev/FJSVhwr/fiomp/mscf0"を指定します。

【形式】

/usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm [-p] -c クラス名 info [インタフェース名]

【使用例】

例 : PRIMEPOWER 850で実行した場合
-p指定なしの場合の表示例
# /usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm -c FJSVscf3 info /dev/FJSVhwr/fiomp/mscf0
IOMP: /dev/FJSVhwr/fiomp/mscf0
Element:
        /dev/FJSVhwr/scfc0     online  active  block   "Good"
        /dev/FJSVhwr/scfc1     online  standby block   "Good"
Node:
        /dev/FJSVhwr/pwrctl
        /dev/FJSVhwr/pwrctl2
        /dev/FJSVhwr/rcictl
        /dev/FJSVhwr/rcictl2
        /dev/FJSVhwr/rasctl
        /dev/FJSVhwr/rasctl2
Function:
        MPmode=false
        AutoPath=true
        Block=true
        NeedSync=false
-p指定ありの場合の表示例
# /usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm -p -c FJSVscf3 info /dev/FJSVhwr/fiomp/mscf0
IOMP: /dev/FJSVhwr/fiomp/mscf0
-> /device/pseudo/FJSVscf3@1024:mscf0
Element:
        /dev/FJSVhwr/scfc0     online  active  block   "Good"
-> /devices/pci@83,4000/ebus@1/FJSV,scfc@14, 200000:scfc0
        /dev/FJSVhwr/scfc1     online  standby block   "Good"
-> /devices/pci@8f,4000/ebus@1/FJSV,scfc@14, 200000:scfc1
Node:
        /dev/FJSVhwr/pwrctl
        /dev/FJSVhwr/pwrctl2
        /dev/FJSVhwr/rcictl
        /dev/FJSVhwr/rcictl2
        /dev/FJSVhwr/rasctl
        /dev/FJSVhwr/rasctl2
Function:
        MPmode=false
        AutoPath=true
        Block=true
        NeedSync=false

上記の表示例より出力された情報について、“表 3.3 通信パスの状態”で説明します。

[表 3.3 通信パスの状態]

表示情報 説明
online / offline 通信パスの状態の概要を表示します。
・online : 通信可
・offline: 通信不可
active / standby / stop / fail / disconnected 通信パスの状態の詳細を表示します。
・active : 通信可能または通信中
・standby: 通信可能であり、待機状態
・stop : 停止状態
・fail : 異常による停止状態
・disconnected:
活性交換によって通信パスが切り離されている状態
block / unblock 通信パスに対する外部からの直接アクセスの許可状態を表示します。
・block : アクセス禁止
・unblock: アクセス可
メッセージ 表示された状態の補足情報あるいは要因を表示します。
“”のみ表示される場合は、補足情報がないことを意味します。
表示されるメッセージについては、“表 3.4 表示メッセージ一覧”を参照してください。
-> /devices/... -pオプションを指定した場合に物理デバイス名が表示されます。

表示されるメッセージの内容および意味については、“表 3.4 表示メッセージ一覧”で説明します。

表内に示される“実行可否”とは、以降に記載されている“3.13.1.5 recoverサブコマンド”の実行の可否を意味します。

[表 3.4 表示メッセージ一覧]

状態 メッセージ 意味 実行可否
active Good 通信状態です。
standby Good 通信可能であり、待機状態です。
stop Good 停止状態です。
fail offline SCF装置で異常が発生しました。 ×
Ebus2 Timeout Ebus2タイムアウトが発生しました。
Command Error 送信サムチェックエラーが発生しました。
Sumcheck Error 受信チェックエラーが発生しました。
Ebus2 DMA Error Ebus2 DMA転送エラーが発生しました。
Command Timeout SCFコマンドタイムアウトエラーが発生しました。
Parity error パリティエラーが発生しました。 ×

○: 実行可能(復旧後、正常動作するか否かは、ハードウェアの故障状態に依存します。)
×: 実行不可能
−: 実行する必要なし。


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