Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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第1部 SCFドライバ> 第3章 コマンド・リファレンス

3.5 scfconf(1M)

【名前】

scfconf - SCF機能を制御するCUI

【形式】

PRIMEPOWER 1/100の場合

/opt/FJSVhwr/sbin/scfconf [-p {1|2|off}]

GP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600の場合

/opt/FJSVhwr/sbin/scfconf [-p {1|2|off}] [-c {scf|tod}] [-u time]

【使用条件】

FJSVscu, FJSVlscu

【機能説明】

SCFが持つ以下の機能を制御するためのコマンドです。

本コマンドは以下のモデルで使用することができます。

本コマンドにより設定可能な機能を以下に示します。

電源スイッチの設定

シャットダウン開始までの電源スイッチ押下回数を設定することができます。
電源スイッチ押下回数は、"1回"、"2回" あるいは "無視" を選択できます。
デフォルト値は、"2回" に設定されています。

システム時計の設定

システムの時刻を表示する時計として、システム標準時計だけを使用するまたは、より誤差の少ないSCF高精度時計の時刻で補正をするかを設定できます。
本設定はGP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600のみ設定可能です。
設定は、"システム標準時計"、あるいは "SCF高精度時計" を選択できます。
デフォルト値は、" システム標準時計" に設定されています。
なお、システムの時刻の変更は、date(1)に限らず、stime(2), adjtime(2), settimeofday(3C)などによっても行えるため、"SCF高精度時計" を使用する場合は注意が必要です。
特に、ネットワークを使用して時刻同期を行うNTP(Network Time Protocol)ソフトウェアを使用する場合は、"SCF高精度時計" は使用しないでください。

UPS運用の設定

停電が発生してから、シャットダウンを開始するまでUPS運用時間を設定することができます。
本停電発生後、設定されている時間を経過しても復電が行われない場合、シャットダウンが行われます。
設定はGP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600のみ設定可能です。
設定可能な範囲は0秒から9999秒までです。
デフォルト値は、" 5秒" に設定されています。

【オプション】

以下のオプションがあります。オプションを指定しなかった場合、設定は何も変更されません。

-p 1 :
1回電源スイッチが押下されると、システムはシャットダウン処理を始めます。
-p 2 :
2回電源スイッチが押下されると、システムはシャットダウン処理を始めます。1回目と2回目の間隔は5秒以内でなければなりません。
-p off :
電源スイッチの押下は常に無視されます。
-c scf :
システム標準時計の時刻をSCF高精度時計の時刻で補正します。
本指定はGP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600で指定可能です。
-c tod :
システムの時刻はシステム標準時計の時刻になります。
本指定はGP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600で指定可能です。
-u time :
timeにシャットダウンまでの時間(秒)を指定します。
本指定はGP7000F モデル200/200R/400/400A/400R/600/600R, およびPRIMEPOWER 200/400/600で指定可能です。

【使用例】

# /opt/FJSVhwr/sbin/scfconf -p off -c scf

【注意事項】

scfconf(1M)は、スーパ・ユーザのみ実行できます。

【終了ステータス】

以下の終了ステータスを返します。

0
正常終了
>0
エラーが発生。

【関連項目】

scfdate(1M),scftool(1M)


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