Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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第1部 SCFドライバ> 第1章 本体キャビネット> 1.2 システムの操作> 1.2.3 パネルの操作

1.2.3.1 モードスイッチ

PRIMEPOWER1/100を使用している場合は、本節を参照する必要はありません。

各モデルに表示されているモードスイッチについては、"表 1. 1 各モデルごとのモードスイッチ"を参照してください。

[表 1. 1 各モデルごとのモードスイッチ]

モデル

モードスイッチ

GP7000F モデル
200/200R/400/400A/400R
/600/600R

MANUAL

AUTO

SECURE

PRIMEPOWER 200/400/600

MANUAL

AUTO

SECURE

GP7000F モデル
1000/2000

MAINTENANCE

UNLOCK

LOCK

PRIMEPOWER 250/450

MAINTENANCE

UNLOCK

LOCK

PRIMEPOWER
650/800/850/900/1000/1500
/2000/2500/HPC2500

MAINTENANCE

UNLOCK

LOCK

モードスイッチは、それぞれのモードによってシステムの動作が異なります。

モードスイッチと各種動の違いについては“表 1. 2 モードスイッチとその動作”を参照してください。

[ 表 1. 2 モードスイッチとその動作]

モード

POWERスイッチ

コンソール

シャットダウン処理

電源投入

STOP-A

MANUAL または
MAINTENANCE

有効

有効(OpenBoot環境で停止)

OpenBoot環境に移行

AUTO

有効

有効(Solaris OE自動ブート)

OpenBoot環境に移行

UNLOCK

有効

有効(OpenBoot環境で停止)

OpenBoot環境に移行

SECURE または
LOCK

無効

無効(電源投入後はSolaris OE自動ブート)

無効

モードスイッチは、通常はSECUREあるいはLOCKで運用することを前提に設計されています。

SECUREまたはLOCKにした場合は、AUTOまたはUNLOCKに比べ、パネル誤操作の保護などが行われるので、より安全な運用が可能です。
例えば、モードスイッチがAUTOの状態でシステムの電源を投入した場合、Solaris OEが自動的にブートされますが、SECUREにすることで、POWERスイッチによるシステムのブートやシャットダウンを行うことがができません。
モードスイッチが SECUREまたはLOCKの場合、POWERスイッチによる操作ができませんので、必要に応じてスイッチを切り替えてください。

MANUAL、MAINTENANCEまたはUNLOCKは、保守作業などの場合に使用することを想定したもので、通常運用では使用されません。
モードスイッチがMANUAL、MAINTENANCEまたはUNLOCKの状態でシステムの電源を投入した場合、Solaris OEはブートされず、OBP(OpenBoot PROM)の状態で停止します。

通常、Solaris OE運用中にコンソールからSTOP-Aの操作を行った場合、OpenBoot環境に移行します。ttyコンソールの場合は、Break操作がSTOP-Aと同等の扱いとなります。
OpenBoot環境への移は、モードスイッチがMANUAL、MAINTENANCE、AUTOまたはUNLOCKの場合にのみ有効で、モードスイッチがSECUREまたはLOCKの場合は移行できません。

POWERスイッチは、モードスイッチがMANUAL、MAINTENANCE、AUTOまたはUNLOCKの場合にのみ有効で、モードスイッチがSECUREまたはLOCKの場合は、無効となります。

なお、モードスイッチの状態は、fjprtdiag(1M)コマンド -vオプションを指定するによって、表示することができます。


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