Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド |
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第3章 環境構築 | > 3.3 リポジトリサーバの環境構築 |
SSOリポジトリに登録されている利用者のメールアドレスや社員番号などの認証情報は、利用者の証明書やユーザID・パスワードをもとにリポジトリサーバにより取り出され、認証サーバを経由して業務サーバに通知されます。その際、認証情報を暗号化して安全に各サーバに通知する必要があります。サービスIDファイルは、認証情報を暗号化する際の鍵となるサービスIDを格納するファイルです。
サービスIDはセキュリティ上重要な情報です。サービスID、およびサービスIDファイルはSSO管理者が厳重に管理してください。
サービスIDファイル作成コマンド(ssoencsid)を使用して、サービスIDからサービスIDファイルを作成します。サービスIDファイル作成コマンドは、絶対パスで実行する必要はありません。
サービスIDファイル作成コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
サービスIDファイルには、以下の2種類があります。
リポジトリサーバ用/認証サーバ用のサービスIDファイルは、リポジトリサーバを構築する場合に作成します。
ここで作成したサービスIDファイル名は、リポジトリサーバの定義ファイルの"serviceidpath" (“リポジトリサーバの定義ファイルの設定”)に絶対パスで設定します。
認証サーバを構築する場合には、同じサービスIDファイルを認証サーバ用として使用します。
サービスIDファイル名 "C:\Interstage\F3FMsso\ssoatcsv\conf\serviceid"
サービスID "ssoserviceid"
> ssoencsid C:\Interstage\F3FMsso\ssoatcsv\conf\serviceid |
注)入力したサービスIDは表示されません。
サービスIDファイル名 "/etc/opt/FJSVssosv/conf/serviceid"
サービスID "ssoserviceid"
> ssoencsid /etc/opt/FJSVssosv/conf/serviceid |
注)入力したサービスIDは表示されません。
業務サーバのサービスIDファイルは、業務サーバ管理者から業務サーバ用のサービスIDファイルの作成依頼を受けてから作成し、業務サーバ管理者に配布します。
業務サーバのサービスIDファイルを作成するには、以下の2つの方法があります。
サービスIDをドメインの単位で作成した場合、認証情報はそのドメイン内で共有されます。このため、ドメイン内に不正なサーバを設置された場合に、利用者がそのサーバにアクセスして認証情報を搾取される危険性があります。サービスIDファイルは、業務サーバのFQDN(Fully Qualified Domain Name)で作成することを推奨します。ドメインの単位で作成する場合は、ドメイン内に不正なサーバが設置されないように管理する必要があります。
業務サーバのサービスIDファイルを作成する場合は、必ず、-fオプションまたは-nオプションを指定してください。業務サーバの前にロードバランサやInterstage Traffic Directorを設置して運用する場合には、ロードバランサやInterstage Traffic Directorで設定した仮想IPアドレスのホスト名のFQDNまたはドメインを指定してください。
なお、Portalworksと連携する場合は、業務サーバのサービスIDファイルとしてドメインの単位で共通のサービスIDファイルを作成してください。
サービスIDファイルを"C:\ssosid"ディレクトリの配下に作成する場合。
サービスIDファイル名 "C:\ssosid\domainsid"
サービスID "ssoserviceid"
作成依頼された業務サーバのURL "www.fujitsu.com"
以下は、業務サーバ用のサービスIDファイルをFQDN("www.fujitsu.com")で作成する例です。
> ssoencsid C:\ssosid\domainsid -f www.fujitsu.com |
注)入力したサービスIDは表示されません。
サービスIDファイルを"/ssosid"ディレクトリの配下に作成する場合。
サービスIDファイル名 "/ssosid/domainsid"
サービスID "ssoserviceid"
作成依頼された業務サーバのURL "www.fujitsu.com"
以下は、業務サーバ用のサービスIDファイルをFQDN("www.fujitsu.com")で作成する例です。
> ssoencsid /ssosid/domainsid -f www.fujitsu.com |
注)入力したサービスIDは表示されません。
サービスIDファイルを"C:\ssosid"ディレクトリの配下に作成する場合。
サービスIDファイル名 "C:\ssosid\domainsid"
サービスID "ssoserviceid"
作成依頼された業務サーバのURL "www.fujitsu.com"
以下は、業務サーバ用のサービスIDファイルを".fujitsu.com"ドメインの単位で作成する例です。
> ssoencsid C:\ssosid\domainsid -n .fujitsu.com |
注)入力したサービスIDは表示されません。
サービスIDファイルを"/ssosid"ディレクトリの配下に作成する場合。
サービスIDファイル名 "/ssosid/domainsid"
サービスID "ssoserviceid"
作成依頼された業務サーバのURL "www.fujitsu.com"
以下は、業務サーバ用のサービスIDファイルを".fujitsu.com"ドメインの単位で作成する例です。
> ssoencsid /ssosid/domainsid -n .fujitsu.com |
注)入力したサービスIDは表示されません。
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