Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第2部 OLTPシステム運用編> 第8章 イベントサービス運用コマンド

8.7 essetcnfchnl

名前

 essetcnfchnl − イベントチャネルの動作環境の参照と設定

形式

 essetcnfchnl -g group -c channel -s list [-M system]
 essetcnfchnl -g group -s list [-M system]
 essetcnfchnl [ -g group ] -d [-M system]
 essetcnfchnl -l [-M system]

機能説明

 イベントチャネルの動作環境を設定します。イベントチャネルの動作環境は、グループ単位とイベントチャネル単位で設定する項目があります。
 指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-g group

 イベントチャネルのグループ名を指定します。

-c channel

 イベントチャネル名を指定します。

-s list

 イベントチャネル、またはイベントチャネルグループ全体の動作環境を設定します。listには動作環境の設定項目を示すオプションと設定値を指定します。設定項目については“動作環境設定項目”を参照してください。

-d

 -gオプションで指定したグループ名のイベントチャネルの動作環境の内容をグループ単位で標準出力により表示します。グループ名を省略した場合はシステムに登録されているすべてのグループのイベントチャネルの動作環境を表示します。
 表示内容の詳細は、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”(Enterprise EditionおよびStandard Editionで提供)の“静的生成運用のイベントチャネルの設定”−“イベントチャネルの環境設定”を参照してください。

-l

 グループ名の一覧を表示します。

-M system

 拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
 本オプションは、以下の製品で指定可能です。
 − Interstage Application Server Enterprise Edition

[動作環境設定項目]

オプション

動作環境項目

設定値

省略値 (注1)

有効範囲

-edinit

イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の初期値

default

1〜10000

-edmax

イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値

default

1〜10000000

-type

イベントチャネルのモデル

- (none)

push
pull
mixed
none(不定)(注2)

-ltime

イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒)
イベントデータおよび接続情報の不揮発化運用時は、-pltimeで生存時間を設定してください。

default

1〜1000000
0 : 無限大

-sthinit

Pushモデルの送信スレッド数の初期値 (注3)

default

1〜100

-sthmax

Pushモデルの送信スレッド数の最大値 (注3)

default

1〜100

-coninit

イベントチャネルグループに接続できるコンシューマ数の初期値 (注3)

default

1〜1000

-conext

コンシューマ数が初期値を超えた場合のコンシューマの拡張数 (注3)

default

1〜1000

-conenum

コンシューマ数を拡張する場合の拡張回数 (注3)

default

1〜100

-supinit

イベントチャネルグループに接続できるサプライヤ数の初期値 (注3)

default

1〜1000

-supext

サプライヤ数が初期値を超えた場合のサプライヤの拡張数 (注3)

default

1〜1000

-supenum

サプライヤ数を拡張する場合の拡張回数 (注3)

default

1〜100

-discon

イベントチャネル終了時のサプライヤ、コンシューマへのdisconnectメソッドの呼出し
(yes:disconnectを呼び出してイベントチャネルの終了を通知する)

default

yes,no

-oneway

Pushモデルでコンシューマからの応答を待ち合わせない(yes:待ち合わせない)

default

yes,no

-chksend

Pushモデルで通信エラーが発生したコンシューマへの送信の迂回
("-oneway no"指定時のみ有効)

default

yes,no

-wtime

Mixedモデルのイベントデータの待ち合わせ時間(秒)
10秒より小さい値を設定する場合は、try_pull()メソッドを使用してイベントデータの待ち合わせを行わない運用を検討してください。
5秒より小さい値を設定する場合は、essetcnfの-dtimeの設定値にも同じ値を設定してください。
なお、タイムアウト時間はessetcnfの-dtimeで指定した間隔で確認します。そのため、タイムアウト時間の異常は、この間隔分を遅延して検出される可能性があります。

default

1〜1000000
0:(注4)

-ltrntime

ローカルトランザクションのタイムアウト時間(秒)

default

1〜1000000

-pltime

イベントデータおよび接続情報の不揮発化運用時にイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒)

default

1〜2000000000
0:無限大

-chkcon

コンシューマ未接続時のエラー復帰モード(注5)
 yes:エラー復帰
 no:正常終了
yesを指定した場合、静的生成チャネルに対し、Pushメソッド発行時にイベントチャネルに接続しているコンシューマが存在しないときにエラーで復帰し、Pushメソッド発行時に以下の例外が通知されます。
 例外情報:BAD_OPERATION
 マイナーコード:0x464a09e9

default

yes,no

-dcache

不揮発化運用時のイベントデータのメモリキャッシュ数

default

1〜100000

-autostart

イベントサービス起動時にイベントチャネルを自動起動する(注3)
 
yes:自動起動する
 no:自動起動しない

default

yes,no

注1) defaultの場合、イベントサービスの構成情報が適用されます(詳細は“essetcnf”を参照)。

注2) ノーティフィケーションサービス/JMS("-notify"指定時)は、"mixed"と"none"のみが有効です。

注3) チャネルグループ全体にのみ設定できます。("-c channel"指定時は指定不可)

注4)CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のperiod_receive_timeoutの値に依存します。

注5)本モードは、MixedモデルかつMultiCastモデルにおいて有効。JMSでは、Publish/Subscribeモデルにおいて有効。

注意事項

使用例

 グループ“GROUP”のデータ蓄積数の初期値“1000”、最大値“10000”を設定します。

essetcnfchnl -g GROUP -s -edinit 1000 -edmax 10000

 グループ“GROUP”のイベントチャネル“EVENT1”のタイプにモデル“pull”を設定します。

essetcnfchnl -g GROUP -c EVENT1 -s -type pull


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