InfoDirectory使用手引書

8.1.5 エラー修正後の対応

　DIT複製コマンドが何らかの原因でエラーとなり、処理が中断する場合があります。その場合、出力されるメッセージから、エラー原因を取り除いた後、以下の対処によりDIT複製コマンドの継続が可能となります。

　なお、この対処を実施後には、必ずツリーが正しく複製されていることを確認してください。

• “config error”エラー

  　設定情報ファイルの指定に誤りがあります。設定情報ファイルを修正後、再度リポジトリ複製コマンドを実行してください。

• “paramter error”エラー

  　パラメタの指定に誤りがあります。パラメタを修正後、再度DIT複製コマンドを実行してください。

• “backup error”エラー

  　ファイルのバックアップに失敗しました。ディスク容量、権限などを見直し、再度リポジトリ複製コマンドを実行してください。

• “supplier access error”エラー

  　複製元DSAの検索（エントリ検索、changelog検索）で失敗した場合、このエラーが発生します。このエラーが発生した場合、エラー原因を取り除いた後、再度DIT複製コマンドを実行してください。

• “consumer access error”エラー
  　
  • 詳細メッセージ “Failed to search entry, see consumer.ldif”の場合

    　複製先DSAの検索に失敗しました。この場合は、複製先DSAの検索時のエラー原因を取り除いた後、再度コマンドを実行してください。

  • 詳細メッセージ “Failed to modify entry”の場合

    　複製先DSAへのエントリの登録・更新に失敗しました。

    • 新規複製時 （-aパラメタ指定時）

      　新規複製時にエラーが発生した場合、複製先DSAに複製した複製途中のエントリをすべて削除して、最初から新規複製をやり直してください。
      　もしくは、失敗した後のエントリを、ldapmodifyコマンドを使用して手動で反映してください。詳しくは、複製環境の復旧を参照してください。

    • 差分更新時 （-mパラメタ指定時）

      　差分更新時にエラーが発生した場合、複製先DSAの登録・更新時のエラー原因を取り除いた後、再度コマンドを実行してください。
      　万が一、更にエントリの登録・更新に関するエラー（“Already exists”、“No such object”など。詳しくは、ldapreplicaもしくはldapmodify／ldapsearchを参照。）が発生し、コマンドの続行が難しいと思われる場合、上記新規複製時の対応と同じ対応を行ってください。