Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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第2章 運用管理サーバの環境構築> 2.17 利用機能により必要な環境設定

2.17.2 性能監視機能を利用する場合の環境設定

性能監視機能を利用するために行う設定について説明します。

■FTPサーバに対する設定

ネットワーク性能監視機能により収集・蓄積した情報を、性能情報出力機能により出力するためには、運用管理サーバ上のFTPサーバに対して以下に示す設定を行う必要があります。

◆ディレクトリアクセス権の設定

以下のディレクトリに対して、アクセスするアカウントに応じて読み取り、および、書き込みアクセス権を設定します。アクセスするアカウントは、性能情報出力の[FTPユーザアカウント設定]ダイアログボックスで指定します。

/opt/FJSVspmmg/tmp/tmp/opt/FJSVspmmg/tmp/regular

■アップデートモジューの適応

部門管理サーバ、業務サーバのバージョンレベルが古い場合、サーバ性能監視機能で作成したポリシーを配付することができません。この場合は、Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(CD-ROM)に格納されている性能監視のupdateパッを部門管理サーバ、業務サーバに適用する必要があります。アップデートモジュールとその適用方法の詳細が、以下に格納されています。

[Windows(R)の場合]

[UNIXの場合]

■SNMPエージェントに対する設定

◆コミュニティ名の変更

[Solaris 7/8/9の場合]

SNMPエージェントのコミュニティ名を変更(注)しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

注) SNMPエージェントのファイルは、次の2つのファイルです。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.snmpdx stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start


[Solaris 10の場合]

SNMPエージェントのコミュニティ名を変更(注)しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

注) SNMPエージェントのファイルは、以下のファイルです。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.sma stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

[Linux for Itaniumの場合]

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のファイルを編集する必要があります。
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を"FUJITSU"と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker default FUJITSU

[Linux for Itanium以外のLinuxの場合]

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のファイルを編集する必要があります。
ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を“FUJITSU”と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=FUJITSU

[FUJITSU]
access=read-write

◆アクセス許可するホストの設定(Linuxの場合)

[Linux for Itaniumの場合]

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。
SNMPパケットの受付けを許可するホストのIPアドレスを"10.20.30.40"と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker 10.20.30.40 public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

許可するホストが複数存在する場合は、それぞれ定義を行います。

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker 10.20.30.40 public
com2sec systemwalker 10.20.30.41 public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

[上記以外の場合]

“性能監視(システム性能収集)機能”をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。
SNMPパケットの受付けを許可するホストの IPアドレスを“10.20.30.40”と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker localhost public

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=public

[public]
access=read-write
ip1=10.20.30.40

許可するホストが複数存在する場合は、“ip1=”に続けて“ip2=”、“ip3=”を定義します。

[community]
name1=public

[public]
access=read-write
ip1=10.20.30.40
ip2=10.20.30.41
ip3=10.20.30.42

許可するホストを特定しない場合は、“ip1=”の定義を省略します。

[community]
name1=public

[public]
access=read-write

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start


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