Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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第1章 導入設計

1.5 ポリシー運用方法を検討する

Systemwalker Centric Managerの動作環境を設定するには、以下の方法があります。

◆ポリシー設

ポリシとは、企業の経営戦略に沿って情報システム全体を、効率よく維持・管理するための運用方針のことです。Systemwalker Centric Managerでは、管理者が策定したポリシーにしたがって、サーバやクライアントの各種設定を運用管理サーバ上で一元管理することができます。また、これらのポリシーを運用管理サーバから部門管理サーバ、業務サーバ、およびクライアントに配付・適用することにより動作環境を構築していくことができます。この設定方法を、ポリシー設定と呼びます。

各サーバやクライアントごとにローカルな設定を行わず、運用管理サーバからすべてのサーバやクライアントに対して一括して動作環境を設定することができるため、管理者の導入作業負荷を軽減するとともに、管理者が想定する統一された設定での運用を実現できます。

◆ローカル設

Systemwalker Centric Managerの動作設定項目のうちいくつかの項目は、各サーバやクライアント上でローカルに設定する必要があります。この設定方法を、ポリシー設定に対してローカル設定と呼びます。

◆Systemwalker Centric Managerの動作環境の設定項

Systemwalker Centric Managerの動作環境の設定項目の概要を以下に示します。

機能

設定項目

ポリシー設定

ローカル設定

インベントリ管理
(資源配付)

サーバ環境設定
・通知スケジュール
・インベントリ収集

クライアント環境設定
・クライアントインベントリ収集

運用管理クライアント

資源配付

サーバ環境設定
・全般(DRMS編集ファイル)
・通知スケジュール
・資源中継
・適用スクリプト
・適用先ID
・業務構成
・公開業務

クライアント環境設定
・クライアント業務
・クライアントメンテナンス版数
・クライアント適用スクリプト
・クライアントダウンロード環境

あて先システムの定義

運用管理クライアントの動作環境ファイルの設定
強制配付の情報設定ファイルの設定

イベント監視

サーバ環境定義(イベント監視の動作環境−全体)

通信環境定義(イベント監視の動作環境)

○(注2)

サーバ間連携定義

イベント監視の条件定義

ノード監視

部門共通の動作環境
ノード検出
ノード状態の表示
ノード状態の監視
MIB監視

性能監視

全体設定(動作環境、基準値)
監視対象

アプリケーション 管理

自動検出の設定
アプリケーションのグルーピング設定
しきい値監視の設定
稼働監視の設定
動作の設定

インターネット サーバ管理

動作環境設定(WWW)

ヘルプデスク

ヘルプデスクサーバ設定
ODBCの設定
ヘルプデスククライアント設定
オプション定義
各種定義(担当者、部署、進捗状況、重要度等)

リモート操作

コネクションマネージャの定義
エキスパートの定義
クライアントの定義

リカバリフロー

処理結果の保存日数

リモート電源制御

サーバ電源制御の設定
クライアント電源制御の設定

インテリジェントサービス

サンプルスクリプトに対するカスタマイズデータ

注1)
ポリシー設定では、“クライアント名”、クライアントの“IPアドレス”、FTPの“作業用ディレクトリ”、“テキスト情報”は設定できません。
注2)
ポリシー設定では、通信環境定義の“自ホスト名”、“メッセージ送信先システム”および“ログファイル定義”でのメッセージログ、コマンドログの格納ディレクトリは設定できません。

運用管理サーバをクラスタ運用している場合

運用管理サーバをクラスタシステムで運用している場合、待機系ノードにポリシーを設定する必要はありません。ポリシーの配付先を待機系ノードにした場合は、運用系ノードにポリシーが配付されます。ポリシーの再設定が必要な場合は、もう一度、運用系ノードへポリシーを設定し、ポリシーの配付を行ってください。

下へ1.5.1 ポリシーを管理する

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