Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第4章 運用例> 4.3 設定方法

4.3.9 ジョブネットのプロパティを設定する

ジョブネットに起動時間や起動日などの情報を設定します。

以下に、ジョブネットに設定する項目のワークシートを示します。

■ジョブネットのワークシート

ジョブネット名称
ジョブネット名

起動
時刻

起動日

休日

メッセージ
事象

カレ
ンダ

取扱い

販売管理
eigyo1

サーバ
起動時

起動日雛形
営業1

本社

起動
しない

顧客別売上管理
eigyo2

8:50

毎月カレンダ

毎週火曜日

本社

翌日
シフト

顧客データ管理
kokyaku

13:00

毎月カレンダ
毎月7・14・21・28日

営業所

翌日
シフト

売上データ管理
uriage

12:00
16:00
19:00

起動日雛形
営業1

営業所

起動
しない

販売管理追加
eigyoadd

メッセージ

起動日雛形
営業1

本社

起動
しない

・Message1/Message2

/Message3受信で起動

・メッセージの発生回数分起動

・起動予定日に発生した場合のみ起動

以下に手順を示します。

  1. [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの表示

    顧客データ管理ジョブネットの情報を設定します。

    [Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで対象の“顧客データ管理”ジョブネットを選択します。

    そのまま[ファイル]メニューの[プロパティ]を選択します。

    [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウが表示されます。

  2. [基本情報]シートの設定

    顧客データ管理ジョブネットの起動時刻は13:00なので、[起動条件]の[時刻起動]をチェックし、“1300”と入力します。

    以上で、基本情報の設定は完了です。

  3. [起動日]シートの設定

    [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[起動日]シートを選択します。

    顧客データ管理ジョブネットの起動日を設定します。

    顧客データ管理ジョブネットは、毎月7・14・21・28日が起動日です。

    以下の手順で設定します。

    1. すべての月に有効にしたいので、[基準情報]の[毎月]チェックボックスをチェックします。
    2. 日付選択領域より、“7・14・21・28”をクリックします。

    以上で、起動日の設定は完了です。

  4. [カレンダ]シートの設定

    [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[カレンダ]シートを選択します。

    顧客データ管理ジョブネットに休日カレンダを設定します。

    顧客データ管理ジョブネットは“営業所”カレンダの休日を利用します。[選択していないカレンダ]に選択可能な休日カレンダが表示されているので、“営業所”を選択します。その後、[←追加]ボタンをクリックします。

    [選択したカレンダ]に“営業所”が表示され、“kokyaku”ジョブネットは“営業所”の休日カレンダに設定された休日が非起動日となります。

    SYSTEM_CALENDARに設定されている休日は、電源の投入/切断のスケジュールとして利用されています。

    そのため、SYSTEM_CALENDARを選択して組み合わせ条件を指定しなくても、SYSTEM_CALENDARに設定されている休日は電源切断日としてサーバが起動されないため、ジョブネットも起動されません。

    次に、[起動日]シートで指定した起動日が、“営業所”カレンダで設定されている休日と重なった場合のシフト処理の設定をします。ここでは、翌日に実行させたいので、[処置]のリストボックスより、“翌日にシフト”を選択します。休日が重なって翌日が休日になった場合でも、起動可能な日までシフトさせて実行させたいので、ここでは[シフト上限日数]に上限日数なしの“0”を指定します。

    なお、[組み合わせ条件]は複数のカレンダを指定した場合に有効となります。

    必要なシートの設定が完了したので、[OK]ボタンをクリックして終了します。

    以上で、顧客データ管理ジョブネットへの情報の設定が完了です。

  5. 売上データ管理ジョブネット(複数起動・起動日雛形を利用する場合)

    売上データ管理ジョブネットの情報を設定します。

    売上データ管理ジョブネットの[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウより[基本情報]シートを表示します。

    売上データ管理ジョブネットは、1日に3回(12:00・16:00・19:00)起動します。[起動条件]の[時刻起動]を選択し、“1200”、“1600”、“1900”とすべての時刻を入力します。

    以上で基本情報の設定は完了です。

    次に[起動日]シートを設定します。

    売上データ管理ジョブネットは、事前に登録した起動日雛形“営業1”を利用します。[基準情報]の[起動日雛形]をチェックし、[起動日雛形基準]のリストボックスより“営業1”を選択します。

    他の情報についてもワークシートにそって入力します。

  6. 販売管理追加ジョブネット(メッセージ受信を契機に起動する場合)

    販売管理追加ジョブネットの情報を設定します。

    販売管理追加ジョブネットは、販売管理ジョブネットの処理が終了した後に起動するジョブネットです。例では、販売管理ジョブネットより処理の終了を伝えるメッセージを受信して起動するように設定します。

    まず[基本情報]シートを設定します。

    販売管理追加ジョブネットは、あるメッセージ事象が発生した時だけ起動されるジョブネットです。そのため、[起動条件]の[メッセージ事象発生時のみ起動]チェックボックスをチェックします。

    次に[メッセージ]シートを設定します。

    ジョブの実行中もメッセージ事象が発生した回数分だけ起動させたいので、[ジョブネット実行中の有効]をチェックします。

    販売管理追加ジョブネットが利用する本社カレンダの休日(非起動日)には起動させたくないので、[起動日のみ有効]チェックボックスをチェックします。

    販売管理追加ジョブネットは、[待ち合わせるメッセージ事象]に設定した“Message1”、“Message2”、“Message3”のすべてのメッセージ事象が発生した時に起動させたいので、[待ち合わせ条件]の[すべてのメッセージ事象が発生した時に起動]をチェックします。

    なお、待ち合わせるメッセージ事象は[メッセージ事象名]に入力し、[追加]ボタンをクリックして登録します。登録されたメッセージ事象は[待ち合わせるメッセージ事象]の一覧に表示されます。

    他の情報についてもワークシートにそって入力します。

    同様にして、すべてのジョブネットの情報を設定します。


ジョブネット単位で順番に起動させたい場

あるジョブネットの処理が終了した後に、別のジョブネットを続けて実行させたい場合、2つのジョブネットの起動時刻を単純にずらしてしてしまうと、先に起動されたジョブネットの処理が遅れた時に、先行するジョブネットの終了を待たずに次のジョブネットが起動されてしまう可能性があります。

確実に先行ジョブネットの処理が完了するのを待ちあわせてから、次のジョブネットを起動させたい場合には、以下の方法でスケジュールできます。

メッセージ受信を契機に起動させる

先行ジョブネットの最終ジョブよりメッセージを受信し、そのメッセージ受信を契機に、次のジョブネットが起動されるようスケジュールします。

メッセージ事象を発生させるには、先行ジョブネットの最終ジョブにjobschmsgeventコマンドを登録します。メッセージの受信を契機に起動されるジョブネット側では、本項で説明したように[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[基本情報]シートおよび[メッセージ]シートで設定します。

ジョブネットを階層化する

ジョブネットの中にジョブとして別のジョブネットを登録すること(ジョブネットの階層化と呼びます)ができます。このジョブネットの階層化を利用することで、ジョブネットのアイコンを画面上で接続し、視覚的にフロー図を作成してスケジュールできます。

ジョブネットの階層化の詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。

グループを登録する

ジョブネットのアイコンを画面上で接続し、視覚的にフロー図を作成してスケジュールできます。ジョブネット作成時に、ジョブのフロー図を作成した方法と同様の操作方法で、フロー図を作成できます。

フロー図で、一連のながれとしてスケジュールされたジョブネット群は、グループとして管理されます。グループの作成は、[グループの新規作成]ウィンドウで行います。

詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。


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