Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 運用方法 | > 2.2 ジョブスケジューラ |
管理者権限を持つユーザは、複数サーバ配下のすべてのプロジェクトのジョブネットを監視することができます。また、Windowsサーバ、UNIXサーバが混在する環境を監視することもできます。
なお、本運用は、Systemwalker Operation Managerのみを導入した小規模システムの場合に向いています。Systemwalker Centric Managerを導入した中規模〜大規模システムでジョブネットを監視する場合については、“Systemwalker Centric Managerと連携する場合”を参照してください。
ジョブネットの中に別のジョブネットをジョブとして登録することができます。ジョブネットの中にジョブネットを登録することを“ジョブネットの階層化”と呼びます。別のジョブネットを登録しているジョブネットを“親ジョブネット”、ジョブネットに登録されているジョブネットを“子ジョブネット”と呼びます。また、階層化されているジョブネットにおいて、階層の深さを“第N階層”と表現します。ジョブネットは、第5階層まで階層化することができます。
3階層のジョブネットを例として、構成図を以下に示します。
構成図において、ジョブネットAは第1階層、ジョブネットBは第2階層、ジョブネットCおよびジョブネットDは第3階層のジョブネットです。ジョブネットAは、ジョブネットBの親ジョブネット、ジョブネットBは、ジョブネットCとジョブネットDの親ジョブネットです。ジョブネットBは、ジョブネットAの子ジョブネット、ジョブネットCとジョブネットDは、ジョブネットBの子ジョブネットです。
いくつかのジョブネットをまとめて1つのグループとして登録することにより、グループ単位で起動/監視/操作することができます。
グループを登録/監視/操作する手順については “Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
グループの構成図を以下に示します。
ジョブネットは、起動日をベースにした実行スケジュールのほかに、イベント発生を契機として起動することができます。ジョブスケジューラでは、イベントのことを“メッセージ事象”と呼びます。
メッセージ事象は、jobschmsgeventコマンドを使って発生させることができます。
jobschmsgeventコマンドを使って、メッセージ事象を発生させることによりジョブネットを起動させる運用例を以下に示します。
jobschmsgevent jobneta |
これを利用して、ジョブネットAの最終ジョブに“jobschmsgevent.exe jobneta”を定義すれば、ジョブネットBがジョブネットAの完了を待ち合わせるような運用ができるようになります。
メッセージ事象を利用したジョブネットの連携は、ジョブネットの動作状況が確認しにくい、メッセージ事象のクリア操作で運用が煩雑になる、などの欠点があります。同様の運用がジョブネットの階層機能で実現できる場合が多いため、ジョブネットの階層機能を利用した運用をお薦めします。
なお、ジョブネットの起動条件として、起動日をベースにした実行スケジュールとイベント発生による実行契機との組合せ(AND/OR)を指定することもできます。
jobschmsgeventコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
前述のjobschmsgeventコマンドを使って、他のサーバに対してメッセージ事象を発生させることができます。この方法を利用して、他のサーバ上のジョブネットを任意に起動させることができます。
jobschmsgeventコマンドでの指定内容を以下に示します。
異なるOSのサーバに対してメッセージ事象を発生させる場合は、ネットワークジョブを利用して該当サーバでメッセージ事象を発生させてください。
Systemwalker Operation Managerの各機能を利用するには、OS上に登録したユーザでログインするなど、通常、OS上のユーザの権限で利用する必要があります。UNIX版では、Systemwalker Operation Managerの各機能を利用するユーザを、Systemwalker Operation Manager上に登録し、管理できます(拡張ユーザ管理機能)。
拡張ユーザ管理機能を利用することにより、以下の利点があります。
拡張ユーザ管理機能により、Systemwalker Operation Manager上で管理されるユーザは、クライアントからの操作によって、Systemwalker Operation Managerの各機能を利用することができます。
サーバの電源が投入されていない場合など、ジョブネットが起動予定時刻に起動できなかった時の処置を指定することができます。ジョブネット情報を登録する時に、“電源未投入時の処置として電源投入時に起動”を指定します。
ジョブネット情報の登録についての概要は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
スケジュールサーバがシステムダウンした場合でも、実行中のネットワークジョブ(スケジュールサーバとは別のサーバで実行されているジョブ)は強制終了されず実行を継続させることができます。スケジュールサーバが再起動された時に、実行サーバ上で実行中であったジョブの状態を確認して、スケジュール情報ファイルに自動的に反映します。後続のジョブがある場合は、自動的にジョブネットが再起動されて、業務の実行を継続します。
スケジュールサーバのシステムダウン時にネットワークジョブの実行を継続するかどうかは、実行継続モード切り替えコマンドによって定義します。定義方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
ネットワークジョブで指定した実行サーバがシステムダウンしていた場合、または通信経路が途絶えている場合、第2候補の実行サーバへ自動的にネットワークジョブの実行を依頼することができます。
ネットワークジョブの実行サーバを二重化する場合は、第1候補、第2候補の実行サーバをジョブの登録時に定義します。定義方法については“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
複数サブシステム運用をしている場合に、現在運用中のサブシステムとは別のサブシステム上で、テストモードとして事前に先のスケジュールの実行確認をすることができます。OSの時間を変更しなくても、任意のサブシステムだけに仮想時間を設定することができるので、仮想時間を設定したサブシステム上で実行確認を行うことができます。仮想時間の定義方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
なお、SE版では複数サブシステム運用はサポートされていませんが、仮想時間の設定は可能です。本運用前に仮想時間を設定して、運用テストを実施できます。
起動時刻や終了予定時刻など、ジョブネット情報登録時に起動条件として設定した情報を一時変更することができます。一時変更の指定期間中、対象ジョブネットは、変更した起動環境に従って起動されます。指定期間を過ぎた時点で、元の起動環境に戻ります。
変更方法についての概要は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
インストール後のジョブスケジューラサービスの起動パラメタには、省略値が設定されていますが、必要に応じて変更することができます。
起動パラメタの内容および設定方法については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
以下のAPI/出口を利用することにより、利用者の運用に合わせて、動作環境をカストマイズすることができます。API/出口の詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
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ジョブネットが異常終了した場合に、利用者にメールを送信することができます。送信内容の概要を以下に示します。この場合のメールとは、“MS-Mail”です。
ジョブネット異常終了時にメールを送信する場合の設定方法についての概要は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
なお、メールが送信される宛先が「プロジェクト名」であることに注意してください。MS-Mailの利用ユーザ名とプロジェクト名を同じにしておく必要があります。
ジョブスケジューラサービス(Systemwalker MpJobsch)が動作するサーバのデスクトップに、サービスのスタートアップアカウントと同一のアカウントでログインしている必要があります。このアカウントはMS-Mailが利用可能なようにセットアップ済である必要があります。
ジョブネット異常終了時にメールを送信する場合のイメージ図を以下に示します。
MS-Mail機能がないWindows(R) 2000などの場合は、MS-Mailを利用してメールを送信することはできません。
ジョブスケジューラが管理している以下の情報を、jobschprintコマンドを使って、標準出力に出力することができます。jobschprintコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
クライアントでジョブ/ジョブネット/グループを操作する時に、操作を確認するダイアログボックスを表示させることにより、操作ミスを防ぐことができます。操作の確認は、[操作の確認]ダイアログボックスで行います。
[操作の確認]ダイアログボックスの設定方法など詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
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