Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 バックアップ連携コマンド

5.3 mpscninfコマンド

■記述形式

mpscninf [-iindev] [-ttapename] [-l] [-m] [-ssettionNo]
     [-eexpirationdaysd|expirationhoursh] [-x] path

■機能説明

指定したスキャン用ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のデバイスグループ、テープ名を変更して、テープのスキャンジョブを実行し、テープの内容を出力します。また、指定したセッションのバックアップ版が満了期間を超過しているかどうかを検査します。

■オペランド

path

スキャン用のARCserve用ジョブスクリプトをフルパスで指定します。ただし、ネットワークパス名を使用しないでください。

■オプション

◆-iindev

ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のデバイスグループを、本パラメタで指定するデバイスグループに変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のデバイスグループの変更は行いません。

◆-ttapename

ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のテープ名を、本パラメタで指定するテープ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のテープ名の変更は行いません。

◆-l

ARCserveのジョブスクリプト実行時のテープの内容を出力することを指定します。

省略した場合は、テープ情報は出力されません。満了期間の検査だけを行います。

なお、バックアップされているファイルの一覧を出力するかどうかは、ジョブスクリプト作成時のオプション指定に従います。

◆-m

ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のソースやデスティネーションとなるコンピュータを、コマンドが実行されているローカルコンピュータに変更することを指定します。

省略した場合は、ソースやデスティネーションとなるコンピュータの変更は行いません。

◆-ssettionNo

テープ内容の出力、満了期間の検査対象となるセッションのセッション番号を指定します。指定できるのは、1〜4000の整数です。

省略した場合はテープ内の最終セッションと比較を行います。ただし、テープの内容は全セッションの情報を出力します。

◆-eexpirationdaysd|expirationhoursh

テープ内の指定したセッションに対する満了日数または時間を指定します。数値の直後にdを付加した場合には日数、hを付加した場合には時間の指定になります。dもhも指定されなかった場合は、dを指定したものとみなします。

指定できるのは、日数で指定する場合は1〜9999、時間で指定する場合は1〜239976の整数です。

省略時は1dを指定したものとみなします。

なお、本パラメタで指定する満了日数とは、バックアップ版の有効日数であり、指定した値に24時間をかけた時間以上がバックアップ日時から経過したバックアップセッションは満了日数を過ぎたとみなされ、次のバックアップに使用できます。

◆-x

ARCserveのジョブスクリプト実行時のログファイルを削除することを指定します。

省略した場合は、ログファイルは削除されません。

■復帰値

0:
“このテープは満了時間を経過しているのでバックアップに使用できます。”
19:
“ジョブは不完全に実行されました。”
21:
“入力形式に誤りがあります。”
22:
“ジョブの構造体領域の確保に失敗しました。”
23:
“ジョブはキャンセルされました。”
24:
“ジョブの実行に失敗しました。”
25:
“ジョブの状態は不明です。”
26:
“ジョブの投入に失敗しました。”
27:
“ジョブスクリプトのロードに失敗しました。”
28:
“シャットダウン成功。”
29:
“シャットダウン準備開始。”
31:
“ARCserveのジョブエンジンが動作していません。”
34:
“ARCserveのテープエンジンが動作していません。”
37:
“ジョブ結果ログの読み込みに失敗しました。file” (fileは結果ログファイル名)
39:
“ジョブスクリプトファイルが指定されていません。”
40:
“ジョブスクリプトファイル名はフルパスで指定してください。”
41:
“指定したジョブスクリプトファイルは存在しません。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
42:
“結果出力先ファイル名はフルパスで指定してください。”
43:
“ローカルコンピュータ名の取得に失敗しました。”
44:
“ドメイン名の取得に失敗しました。”
47:
“ログファイルを出力できません。”
48:
“他のホストで実行するジョブスクリプトのため処理結果の出力は行えませんでした。”
49:
“バックアップ連携でシステムエラーが発生しました。”
50:
“ログファイルの削除に失敗しました。”
51:
“指定したデバイスグループ名に誤りがあります。”
52:
“指定したデバイスグループ名は存在しません。”
53:
“デバイスグループ名の指定方法に誤りがあります。”
66:
“指定したテープ名に誤りがあります。”
130:
(このメッセージはコマンドシンタックスを表示する)
131:
“次のジョブ結果ログの読み込みに失敗しました。”
132:
“指定したジョブスクリプトはスキャン用ではありません。”
133:
“指定したセッションはテープに含まれていません。”
134:
“このテープは満了時間を経過していないためバックアップに使用できません。”
135:
“スクリプト実行ログの読み込み中にエラーが発生しました。”
136:
“スクリプト実行ログの解析に失敗しました。”
137:
“指定したセッション番号は見つかりませんでした。”
138:
“指定したジョブスクリプトはテープスキャン要件を満たしていません。”

■実行に必要な権限

Administrators権限が必要です。

■出力可能な値と出力例

テープ名................ testmt001, ID 869F
シーケンス.............. 1
セッション.............. 1
ワークステーション...... KAZUE
パス.................... C:
所有者名................ Administrator
日時.................... 99/11/15 15:24
データ圧縮.............. しない
セッション タイプ....... Windows NT FAT ドライブ
セッション方法.......... フル
             レジストリなし
             バックアップしたディスク/ボリューム
             フィルタなし
------以下はジョブスクリプト作成時に詳細出力オプション指定した場合のみ出力------
C:
 ..               <DIR> 80/03/26 0:00 ---D
 IO.SYS             41,622 93/12/06 6:20 RHS-A
 MSDOS.SYS           39,770 93/12/06 6:20 RHS-A
 COMMAND.COM          58,886 93/12/06 6:20 ----A
 WINA20.386           9,349 93/12/06 6:20 ----A
……

■使用上の注意

■記述例

デバイスグループ“group0”の装置に入っているテープ“tape1”のセッション“5”の内容を標準出力に出力し、バックアップした日時から7日が経過しているか検査する場合の記述例を以下に示します。

mpscninf -igroup0 -ttape1 -l -m -s5 -e7d -x d:\script\scn1.asx



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