Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 バックアップ連携コマンド

5.4 mpbackコマンド

■記述形式

mpback [-SdSDomain] [-ScSComputer]
    [-SDuSDUser|-SCuSCUser -SpSPassword]
    [-iinfile] [-ffilterdate] [-ooutdev]
    [-ttapename] [-l] [-m] [-x] path

■機能説明

既存のARCserveのバックアップ用ジョブスクリプト内の処理対象ファイル、ディレクトリ、出力先テープを変更し、バックアップします。また、既存のARCserveのバックアップ用ジョブスクリプト内のファイル作成、修正フィルタ日付を変更し、それに適合したファイル・ディレクトリのみをバックアップします。

■オペランド

path

バックアップ用のARCserve用ジョブスクリプトをフルパスで指定します。ただし、ネットワークパス名を使用しないでください。

-fオプションを指定する場合、雛形になるバックアップ用ジョブスクリプトは、以下の条件を満たしてください。

■オプション

◆-SdSDomain

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名を、本パラメタで指定するソースドメイン名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名の変更は行いません。

◆-ScSComputer

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名を、本パラメタで指定するソースコンピュータ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名の変更は行いません。

◆-SDuSDUser

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-SCuSCUser

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-SpSPassword

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソース側のパスワードを、本パラメタで指定するパスワードに変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソース側のパスワードの変更は行いません。

◆-iinfile

バックアップの入力元となるファイル、またはディレクトリをフルパス名で指定します。ネットワークパスを指定する場合は共有名から指定してください。

指定例:
-ihome\word\data1.doc

特定ファイル、ディレクトリのみをバックアップ対象としたい場合には、本オプションにフルパス名を指定します。複数のファイル、ディレクトリを指定する場合には、バックアップ対象ファイル、ディレクトリごとにスラッシュ(/)で区切り指定します。ただし、文字列の最後にスラッシュを付けないでください。複数指定時は259文字以下で指定してください。259文字以下ならばファイル、ディレクトリを何個指定しても構いません。

複数指定例:
-ic:\word\data1.doc/c:\word\data.doc/c:\data

ネットワークパスで複数指定する場合もスラッシュ(/)で区切り指定します。ただし、文字列の最後にスラッシュを付けないでください。複数指定時は259文字以下で指定してください。259文字以下ならば何個指定しても構いません。

複数指定例:
-ihome\word\data1.doc/home\word\data2.doc/home\data

◆-ffilterdate

ジョブスクリプト内で指定されているファイル作成、修正フィルタ日付を、本パラメタで指定する日付に変更することを指定します。本オプションで指定された日付以後に作成、または修正されたファイルのみをバックアップ対象にする場合に指定します。

指定例:
-f970319

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されているファイル作成、修正フィルタ日付の変更は行いません。

◆-ooutdev

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデバイスグループを、本パラメタで指定するデバイスグループに変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデバイスグループの変更は行いません。

◆-ttapename

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のテープ名を、本パラメタで指定するテープ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のテープ名の変更は行いません。

◆-l

ARCserveのジョブスクリプト実行時のログデータを出力することを指定します。

省略した場合は、ログデータは出力されません。

◆-m

ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のソースやデスティネーションとなるコンピュータを、コマンドが実行されているローカルコンピュータに変更することを指定します。

省略した場合は、ソースやデスティネーションとなるコンピュータの変更は行いません。

◆-x

ARCserveのジョブスクリプト実行時のログファイルを削除することを指定します。

省略した場合は、ログファイルは削除されません。

■復帰値

0:
“ジョブは正常終了しました。”
18:
“ジョブキューよりジョブを削除する事ができませんでした。”
19:
“ジョブは不完全に実行されました。”
21:
“入力形式に誤りがあります。”
22:
“ジョブの構造体領域の確保に失敗しました。”
23:
“ジョブはキャンセルされました。”
24:
“ジョブの実行に失敗しました。”
25:
“ジョブの状態は不明です。”
26:
“ジョブの投入に失敗しました。”
27:
“ジョブスクリプトのロードに失敗しました。”
28:
“シャットダウン成功。”
29:
“シャットダウン準備開始。”
30:
“テンポラリーファイルの確保に失敗しました。”
31:
“ARCserveのジョブエンジンが動作していません。”
34:
“ARCserveのテープエンジンが動作していません。”
35:
“次のジョブスクリプトの読み込みに失敗しました。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
36:
“次のファイルのオープンに失敗しました。file” (fileはオープンに失敗したファイル)
37:
“ジョブ結果ログの読み込みに失敗しました。file” (fileは結果ログファイル名)
38:
“指定したファイルはジョブスクリプトではありません。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
39:
“ジョブスクリプトファイル名を指定してください。”
40:
“ジョブスクリプトファイル名はフルパスで指定してください。”
41:
“指定したジョブスクリプトファイルは存在しません。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
42:
“結果出力先ファイル名はフルパスで指定してください。”
43:
“ローカルコンピュータ名の取得に失敗しました。”
44:
“ドメイン名の取得に失敗しました。”
45:
“メモリ不足のため実行できませんでした。”
46:
“予期しないメッセージを受け付けました。詳細値:code
48:
“他のホストで実行するジョブスクリプトのため処理結果の出力は行えませんでした。”
49:
“バックアップ連携でシステムエラーが発生しました。”
50:
“ログファイルの削除に失敗しました。”
51:
“指定したデバイスグループ名に誤りがあります。”
52:
“指定したデバイスグループ名は存在しません。”
53:
“デバイスグループ名の指定方法に誤りがあります。”
54:
“指定したソースドメイン名に誤りがあります。”
55:
“指定したソースドメイン名は存在しません。”
56:
“指定したソースコンピュータ名に誤りがあります。”
57:
“指定したソースコンピュータ名は存在しません。”
58:
“指定したソースコンピュータ側ユーザ名に誤りがあります。”
59:
“指定したソースコンピュータ側パスワードに誤りがあります。”
66:
“指定したテープ名に誤りがあります。”
67:
“ネットワークの接続に失敗しました。詳細値:code
68:
“ネットワークドライブの接続に失敗しました。詳細値:code
69:
“ネットワークドライブの切断に失敗しました。ドライブ:drive 詳細値:code
190:
(このメッセージはコマンドシンタックスを表示する)
191:
“指定したジョブスクリプトはバックアップ用ではありません。”
192:
“ログファイルを出力できません。”
193:
“指定したジョブスクリプトはバックアップ条件を満たしていません。”
194:
“指定したフィルタ日付に誤りがあります。”
195:
“指定したパス名に誤りがあります。”

■実行に必要な権限

Administrators権限が必要です。

■使用上の注意

■記述例

◆ローカルコンピュータ資源のコマンド使用例

ローカルコンピュータのディレクトリ“c:\home”をデバイスグループ“group0”の装置に入っているテープ“tape1”にバックアップする場合の記述例を以下に示します。

mpback -ic:\home -ogroup0 -ttape1 -l -m -x d:\script\bkp1.asx


◆リモートコンピュータ資源のコマンド使用例

リモートコンピュータ“computer1”のディレクトリ“c:\home”をデバイスグループ“group0”の装置に入っているテープ“tape1”にバックアップする場合の記述例を以下に示します。

なお、オペランドとオペランドの間は、空白1文字(半角)を入力してください。

mpback -Sddom1 -Sccomputer1 -SCuuser1 -Sppass1 -ic:\home -ogroup0 -ttape1 -l -x
d:\script\bkp1.asx

  dom1:ドメイン名1
  user1:ユーザ名1
  pass1:パスワード1

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